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help リーダーに追加 RSS “なんとなくマニアック” vol.18 

<<   作成日時 : 2006/11/19 23:42   >>

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《文科系ボクシングマニア・ライフワークの記》

vol.18 「World Premium Boxing III」観戦!
〜2006年11月13日(月)、東京・日本武道館にて〜



 いやぁ〜、しばらく。桜が咲いたの散ったのなんて季節以来、半年以上もブランクを作ってしまった。日本のエース、長谷川穂積がメインを張る先日の"World Premium Boxing III"に、わたくしも行ってまいりました。久々に、ご一読願います。

OS制は、ひとまずの成功を収めた…かな
 オープン・スコア制(以下OS制)の是非については、あちらこちらで議論がなされている。したがって、ここではあまり言及しまい。ただ、よほどひどいものでなければ「とりあえずやってみる」というスタンスでよい気がする。

画像 そのOS制初の試みの舞台となったワールド・プレミアム・ボクシング(WPB)3だが、概ね問題なく運用できていたように見受けられた。ただ、イレギュラーな事態が起こったときにインターバルの60秒という時間は、あまりに短いと感じられる。

 長谷川穂積(千里馬神戸)対ヘナロ・ガルシア(メキシコ)戦の、第8ラウンドがそれだ。この回終了後、発表されるはずだったスコアは第9ラウンド終了後に持ち越された。8ラウンド目に起こった「アクシデント」が原因だ。

《1》長谷川がガルシアから1度、ダウンを奪った(→ 10-8 長谷川)
《2》しかし、偶然のバッティングで両者が出血(双方から減点1 → 9-7 長谷川)

 集計作業に手間取ったのは《2》の確認作業によるところが大きいだろう。1つ前に行われたイーグル京和(角海老宝石)対ロレンソ・トレホ(メキシコ)戦での2回、長谷川対ガルシア戦の1度目の公表が滞りなく行われたのは、「アクシデント」がなかったからだ。

 それでも、インターバルに入って30秒を回り、セコンドアウトまでの10数秒の間に慌ただしくやらねばならない状況であった。

 そういう状況を鑑みると、今回の試みは上出来だったと言えるのではないか。回を重ねるごとに洗練されていけば、運用面では問題がないように感じた。ただし、観客や選手に受け入れられるかどうかは別の問題で、これは続けてみなければ何とも言えまい…。

東京には「ハコ」がない
 公式発表が「9,500人」だった観客動員。現地に足を運んだ人には、非常に違和感が強い数字だと思う。

画像 日本武道館のキャパシティーは、スタンドが約1万人。アリーナ部分が2千〜3千人。特にスタンド上部に空席の目立った、この日の日本武道館の客入りはおそらく、最大収容人数の6割から7割弱といったところではないか。世界タイトルマッチが2試合、そして次世代のホープ3人が揃い踏みした興行としては、あまりに寂しい。これは、不利な条件が重なったこともあろう。

 1つは、その実力に反比例した世界チャンピオン2人の知名度、そしてもう1つは平日の興行という点。

 1つめに関しては、これだけ優れた、日本が世界に誇れるチャンピオンたちにも関わらず世間にPRしきれていない業者の問題もあるだろう。実力で長谷川やイーグルより劣るWBA世界ライト・フライ級王者、亀田興毅(協栄)が戴冠したファン・ランダエタ戦が、平日(水曜)開催で、しかも都心から距離のある横浜アリーナでの興行だったにも関わらず、会場は8割強が埋まっていたことを考えれば、なおさらだ。

 また「前座試合開始17時45分」というのも、客の不安を煽る。その時間、社会人は大概まだ働いているからだ。世界戦を観たかったのに、行けなかったらどうしよう・・・そう考えて断念した客もいたのではないか。実際、世界戦の第1試合が始まったのは7時半ごろ。大トリの長谷川対ガルシア戦は、8時半を10分ほど過ぎてからだ。

 それが事前に分かっていれば、頑張って仕事を切り上げて駆けつけるファンもいたのではないか。特に生放送のなかったこの日のような場合、大まかな進行スケジュールをチケット発売時に告知すれば、多少は結果が違ったのではないかと思う。

 それはそれとして、日本武道館の1万数千人という収容可能人数は、あまりに大きかった。しかし、実際問題としてキャパシティー2千人弱の後楽園ホールと1万人クラスの会場(日本武道館以外だと、代々木第1体育館や東京都体育館、両国国技館etc.)の間の会場が、東京近郊には少ないのも問題だ。

 5,000人前後の会場となると東京国際フォーラム、代々木第2体育館、東京武道館、横浜文化体育館などになるが、国際フォーラムは明らかにボクシング向きではない。東京武道館(綾瀬)と横浜文化体育館(関内)は立地の面で多少、不利か。地の利、収容人員などの面で代々木第2体育館は悪くない会場だと思うのだが、どうだろうか。世界戦開催の実績もあるんだし…。

国歌でかっこつけなくても、いいんだってば
 イーグル対トレホ戦時の『君が代』唱は、あまりに衝撃的だった。元光GENJI、大沢樹生の節ごとに変わる音程、しかもそれがどんどんズレていく様は観客から失笑、やがて爆笑を買うという結果になった。

 ラスベガスをはじめとする北米でのビッグマッチでは、ゲストの歌手が実に素晴らしい喉を披露する。彼ら、彼女らによって歌われるアメリカ合衆国やメキシコの国歌は「これから世界戦が始まるんだ」という期待感を、イヤが上にも煽ってくれる。それは私たちがアメリカンやメキシカンでなくても、だ。

 翻って我が国はどうか。今回、そして忘れもしない2006年8月2日、横浜アリーナ。

「まるで放送事故のようだ」

 知人がそう漏らした言葉が、ぴったりくる。しかし、国歌を「かっこいいもの」にしようとしてスベるのは、何もボクシングの世界戦に限ったことではない。

 たとえば「最後の鈴鹿」となった今年のF1日本グランプリ。国歌演奏は T-SQUARE の面々によるものだった。それ以前にも B'z の松本孝弘のギター独奏など、痛々しいものは少なからずある。どれも「よりよいもの」「おしゃれ(失笑)」にしようとして、結局はスベる。

 T-SQUAREやB'zの音楽性がいいとか悪いとかの話ではない。もともと軍隊の歌であったフランス国歌や、戦意の高揚が一義であるかのように見受けられるメキシコやタイの国歌と『君が代』では、性質や背景がまったく違う、ということ。

 私は“右”でも国粋主義者でもないが、『君が代』は厳かで、ある程度の品位を保っているのが一番のような気がする。それに、きっと「いじる」ことが難しい歌なのだと思う。

 いままでに、いじって成功したのは 忌野清志郎 だけだからね。


▽バックナンバー
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■鈴木成章(すずき・せいしょう)
1971(昭和46)年生まれ、愛知県出身。基本は都内某社に勤めるサラリーマン。ボクシング観戦と外盤屋でのレコード漁りが、本業に著しく支障をきたしている30代・独身。使うあてもないのに、ボクシンググローブを買ってしまう、自称「文科系マニア」。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
恥ずかしくて言えませんでしたが、37歳にしてこの試合が世界戦観戦の『筆下ろし』でした。試合同様、『君が代』を聞くのも(イベントの一つとして)楽しみでしたが、悪い意味でノック・アウトされました。それにしても私のおとなり二は、笑い過ぎだったと思います・・・。まあ、いいか。
ajidan
2006/11/20 13:57
おとなり二は→おとなり二人は
でした。
訂正
2006/11/20 15:08
>ajidanさん
「おとなり」その1です。我慢しようと思ったんですよー。
でも、「こ〜けぇ〜のぉ〜」で爆発してしまいました。
トシオカ★ニシアキ
2006/11/22 02:57

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