![]() 第3回[目のトレーニング&コンディショニング]其の三 3回目は、道具を使わない視神経の緩和方法と、動眼神経の動きが悪い所の緩和方法、少し補足の意味も含めてトレーニングにおける“暗示”“イメージ”の解説をします。 【口を半開きにする弛緩法】 これは私が考えて、勝手に名付けたやり方です(笑)。 口を閉じてコメカミの筋肉を触ってみてください。 次に、口を半開きにしてコメカミの筋肉を触ってみてください。柔らかくなっているのがわかりますか? ボクシングの試合でもマラソンでも、疲れてくると“口が開いて目が死んだ(目に力のない)状態”になりますが、これは自ら休めようとしている生理反応です。 近頃、口が半開きになっている人が増えています。世代が若くなっていくほど多いように見受けます。 目や脳を休めようとする生理現象なので、逆に言うと、目、脳の疲れが溜まっているということですね。運動不足によって、体力が低下しているともいえます。 この“口が半開きの状態”を、意図的に使えば緊張を緩めることができます。 ◎口を閉じた状態 ↓ 目に力が入る。 顎が引ける。 脳が活性化される。 背筋が真っ直ぐになる。 ◎口を半開きにした常態 ↓ 目に力がない。 顎があがる。 脳が働かない。 猫背になる。 “口を半開きにした常態〜猫背”の状態について、少し補足をすると―― この状態は、脳に刺激が行きにくくなる状態です。急性の火傷などの場合、そのまま脳に刺激を伝えるとショック死してしまうため、背骨が瞬時にずれ脳にそのまま刺激を送るのを防ぐ事があるようです。 同様にストレスでも、自分の許容量以上のストレスをかけ続けると“脳にストレスを伝えにくくするため”に自ら背骨が曲がってくる場合があります。 自己防衛として、ストレスを感じにくくしているのですが、慢性化すると痛みや辛さの異常サインを感じない体になったり、感情障害(実感が薄くなる)を起こしたりします。矯正をやったあとに“感情が出てくるようになった”という患者さんもいます。 口を半開きにして、脳を意図的に休めるという事は、裏を返せば、効率的に休めることによって、口を閉じた状態(目に力が入り、脳が活性化された状態)をできるだけ長くするという事が目的なのです。 【口を半開きにする弛緩法・実践編】 口を半開きにすると猫背になり、呼吸が浅くなります。猫背を防ぐために、なるべくリクライニングチェアかベッド、ソファなどに仰向けになって行って下さい。無理な場合は、立ったまま(通勤中など)、椅子に座ったままでも結構です。 1.目を閉じる ▼ 2.口を半開きにした「弛緩」の状態をつくる。 ▼ 3.90秒以上、保持。3〜5分。 ▼ 4.応用:前回書いた動体視力訓練で、眼球がスムーズに動かなかった場所を重点的にほぐす。 (例:右上から左下に動かす時に“この辺で引っ掛かる”という引っ掛かる場所で眼球を固定) 人によって差はありますが、90秒以上弛緩させておくと、血行がよくなりはじめ、改善がはじまると理解して下さい。 もう一段ステップアップして・・・この状態で、息をゆっくり吐きながら、「目の力が抜ける〜」 「目の力が抜ける〜」 と、心の中で暗示をかけてみてください。「目がリラックスしている〜」「目が温かい〜」など、自分にかけやすい言葉で結構です。目の裏側辺り(網膜から眼球の真裏の視神経=図版赤丸部分参照)の力みが抜けるように意識すると、より深い部分の血流をよくすることができます。 この方法は練習を重ねることで、どんどん上達していきます。何回かやっていると、条件反射が起こるようになってきます。 余談ですが・・・以前、明石家さんまさんが、テレビで「俺はメロンを食べると風邪が治る!!」と言って周りに笑われていましたが、この現象、あながちウソではありません。 小さい頃から、風邪をひくと“ふだん食べられない”メロンが出てきて、それを食べたら治る――。それを繰り返していると、メロンを食べただけで“免疫力をあげろ”という指令が条件反射的に出されてしまうのです。 “風邪”“メロン”“非常事態にしか食べない”といった条件が揃って、記憶から体の条件反射が起こるので、他の人がただメロンを食べても風邪は治るわけではありません。 またブラシーボ効果(偽薬効果)といって、何の効果もない薬を患者さんに与えても治ってしまう人がいるのも条件反射です。 おまじないで治すのではなく、暗示を“治癒力が正常に働くようにするスイッチ”として使うのです。イメージトレーニングというのも同じ理屈ですね。“自分の潜在的な力を発揮する”など、イメージを繰り返して体に刷り込ませる事によって条件反射を起こさせるのです。 少し話が脱線しましたが、目の弛緩に戻しますと、何回か練習をして、慣れてくれば本当に目が温かくなり、血流がよくなるようになってきます。仮に温かくなってこなくても、口を開いているだけで目は休まります。 はじめは実感が薄いと思いますが、少しずつ進歩するものなので、根気よくやってみて下さい。 更に、この方法を使いこなせるようになれば、 “足が温かい〜” “首が温かい〜” “胃が温かい〜” と、応用が効くようになります。応用する場合も、3分から5分くらいの時間で弛緩法を行ってください。 *補足 この自己暗示の理論は、1932年にドイツの精神医学者、J・H・シュルツ博士が体系化したものです。以後「自律訓練法」と呼ばれ、広く世界中で実践されています。 自律訓練法は、“手足が温かい”“手足が重たい”などいくつかのイメージによって、自律神経を整えていく方法です。 上記の目の弛緩法は、暗示の部分だけ抜粋、応用しましたが自律訓練法は、そのものが体系化されていますので、興味のある方は、自分勝手に抜粋をせず、指導員や専門書を参考にして手順を守ってやって下さい。 私の周りの医師、鍼灸師などの先生方でも、この自律訓練法を行っている人は多いです。 この“条件反射”が起きるまで練習を続けられなかった人は、“自律訓練法やっても何も変わらない”と言いますが(笑)、マスターするまで根気よく練習できるかどうかの違いだけなのです。 体感できるまでは雲をつかむような練習です。物足りない感じがあると思いますが、1日に数分かけるだけですので、ぜひトライしてみてください。見返りは大きいはずです。 ※図版=『新・脳の探検(上)』(フロイド・E・ブルーム 他・著/講談社)212ページより引用、筆者が本稿用に色付けしました。 <参考文献> ストレス解消の決め手 自律訓練法(佐々木雄二 著) 「脳内視力」回復術(中川和宏 著) ▽バックナンバー 第2回[目のトレーニング&コンディショニング]其の二「眼精疲労の緩和(前)」 第1回[目のトレーニング&コンディショニング]其の一「動体視力」 ■渡辺俊介(わたなべ・しゅんすけ) 1977年2月生まれ、静岡県出身。整体師、生活習慣病予防士。明治大学政治経済学部在学中より整体、気功などを学び、現在静岡県静岡市で整体院を開業している。ボクシングにはまり込み、自らも趣味としてジムで汗を流ながらプロ選手と交流を深める日々。 あしたのボクシング (No.2)
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家事をしながら基礎代謝アップ。意識するだけで、体が引き締まり脂肪が燃焼しやすい体質に! ...続きを見る |
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自律神経失調症から完治した筆者が語る自律... 2007/04/20 15:54 |
基礎代謝を上げる食材【いわし】
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健康家族ネット 2007/04/21 20:21 |
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う〜ん、すげえ深い! |
C級ボクサー 2006/12/15 16:10 |
もっと深いんですが、色んな反応が起こりす |
渡辺 2006/12/15 23:07 |
こんにちは。これでわかりますよね? |
dolphy 2006/12/16 23:05 |
>dolphyさん |
渡辺 2006/12/17 00:32 |
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