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zoom RSS 渡辺俊介の《スポコン講座》 第10回[減量とダイエット]其の二

<<   作成日時 : 2007/03/07 23:41   >>

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拳闘好き整体師による《スポーツ・コンディショニング講座》

第10回[減量とダイエット]其の二

★☆人間の対応力とは…?☆★



成果が実感できない食事療法

 世の中にある「食事療法」――私自身、期間限定で4種類試したことがあります。一つの方法論を2カ月ないし3カ月行い、どれが自分に合っているのかを試したわけです。

 その療法を否定したいわけではないので、具体的に挙げるのはここでは避けますが、どの食事療法を試しても(私個人に)起こった現象があります。

 食事の内容がガラっと変わるわけですから、一時的に体調不良になります。なんとなくダルくなったり、頭が働かなくなったり立ちくらみがしたり・・・という状態です。

 それが過ぎると、概ね体調はよくなってきます。この状態をずっとキープできればいいのですが、なかなかそうはいきません。

 動物性食品――肉で例えましょうか――を避けた食事療法を実行したとします。しばらく調子がいいのですが、やがて、肉を少しでも食べると翌日に体が重くなったり、付き合いなどで、食べてはいけないものを大量に食べる(友人たちと焼肉を食べにいったり・・・など)とお腹を壊したり、熱が出たりするようになりました。

 最初は“体に悪いものを出そうとしている反応だ”と自分に言い聞かせて続けてみるのですが、どんどん体は敏感になり、その食事理論で悪いとされているものを受けつけなくなってくるのです。

 これでは外食も苦になって付き合いも限定されてきてしまい、我慢しなきゃいけないストレスも相当なものになってしまう――。

 ここからが重要なのですが、そうやって他のことを犠牲にして節制を重ね、熱や下痢などの毒出し反応に耐えたからこそ、大病をしない!! 長生きをした!! という結果が出ればいいのです・・・

 が、真面目に完璧に実践している患者さん、医療関係の先生方の話を聞いていても、普通に病気にかかったり再発したりしています。長生きする人ももちろんいると思いますが、早死にしてしまう人もいるように見えるのです。

 つまり成果が出ているという確信が持てないということです。


■“をさせると弱くなる

 このような自分の体験を通して、以下にこれら「食事療法」の私なりの現時点での結論=一般的推論を書き記してみますと・・・
※なぜ推論か? 食事療法を指導する団体、もしくは指導書は、体調が悪くなった人の症例は出さない、載せないという現実があります。あくまで私が医療関係者、代替医療関係者、食事療法を実践している患者さん、自分の周囲の人間、そして自分自身の体験を踏まえて“こういう仕組みなのではないか?”と推測している段階、ということを理解して下さい。

体に悪いものばかりでは、当然病気になりやすくなる――

 これは事実なのですが、

体に良いものばかり食べていれば、体が強くなるのか?

 ということを考えると、逆に前者のように、弱くなってしまう場合もある、と感じています。
(「体に良いものを食べて」強くなる場合もありますが、また別の視点が必要なので次回に触れたいと思います)

「負荷をかけると強くなる」
「楽をさせると弱くなる」

 ということを、高地トレーニングと酸素カプセルを例にあげて説明します。

 高地トレーニングは、酸素が薄い所でトレーニングするからこそ肺の機能が高まります。逆に、疲労回復や怪我の治りを早くするために、酸素カプセルというのが最近流行っています。これは、酸素を供給してあげるという形をとるので、体が強くなることはありません。一時的に体を楽にしてあげて体調を良くする、いわば休養に近い回復法です。

 高地トレーニングをやりすぎても、許容量を超えると体が壊れてしまう場合があります。また逆に、酸素カプセルに毎日入っていたら、自己を回復させる能力は落ちて行きます。
※もちろん適切に使用すれば問題ありません。昨年夏に甲子園で話題になった、元早稲田実業高校の“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹投手(この春から早稲田大学)も連投が続いて使用していたようですが、無理が重なっているケースでの使用は、怪我の予防にもつながると推測できます。

 体に楽をさせることも必要、負荷をかけることも必要、ケースバイケースで対応が変わってくるということを頭に入れておくと、より一層理解が深まり、自分の食生活を考える上で応用が利くようになると思います。


ボクサーとしてのたくましさ

 食生活を送る環境条件の問題があります。ボクシングにおいても、メキシコを中心とした中南米の選手は総じて、体は小さいけど怪我に強く、選手寿命が長い傾向があります。

 まともに食べられない環境で育つ選手も多いようで、栄養学的には滅茶苦茶でも、体のほうが臨機応変に対応して、異常が発生しても何とかしてしまう能力が長けているのです。

 それに比べ、先進国(一応、日本も含みます)の選手の多くは栄養満点の状態で育つので、体は大きく育つものの、飢餓状態や危機状態には慣れていないので、体が壊れやすいという傾向があります。

 私が通っているジムの会長も、

「今の選手はボクシングに限らず、ちょっと本格的にスポーツをやるとすぐ怪我をする」
「ボクシングは、寒い地方と、暑い地方の選手が強い。気候のいい所の選手は体が弱いな」

 ということを言っていました。厳しい環境で育った選手のほうが、体が強いということです。

 また「粗食が一番だ」ということも言っていました。

 確かに、粗食というのは栄養面で体に負荷をかけるので、他の要素を考えず、やり過ぎに注意すれば体は強くなります。

 ダイエットをすると消化吸収がよくなって困った、という経験がある方も多いと思います。これも体が効率化されている現象です。

 中南米の一流選手を見ていると、同じ人間とは思えないほど頑丈な、筋肉の質が違う選手がいますが、日本の選手だって減量をし、一時的とはいえ「飢餓」を味わっています。

 むしろプロになってからは中南米の一流選手のほうが、無理な減量はやっていないでしょう。

 しかし、中南米の選手が子供の頃の成長過程で味わっている「飢餓」は、まさに食うや食わず、今日あしたの食事もない、大げさに言えば「死」と隣接した「飢え」です。この状態になると、人間はとてつもない能力を発揮します。

画像 中にはそれを乗り越えられず、病気になって早死にしてしまう子供もいるでしょう。言葉は悪いですが、そういった“自然淘汰”を乗り越えてきて、選ばれた人間たちです。

 こういうところで例えに出すのも申し訳ないですが、WBA世界スーパー・フェザー級チャンピオン、エドウィン・バレロ選手も貧しかった少年時代がある、というインタビュー記事を読んだことがあります。

 彼の持つ凄みというか野性味というか・・・“化け物”“怪物”と表現される場合もありますが(もちろんいい意味で)、そういった日本人選手とはかけ離れた体の強さも、質の違う、肉体的、精神的「飢餓」状態に置かれた経験があることと、無関係ではないのかもしれません。

 対して、大多数の日本人選手が行う減量中での「飢餓」は、周囲に食べ物はあるけど口にしない、いわば自分のやりたいことのために、一時的に飢餓状態をつくっているだけです。これはこれで決して楽なことではないですが、「飢え」が日常身近にある中南米の選手から見たら、贅沢この上ない話でしょう。

 この環境条件の差が、引き出されてくる潜在能力の大小、多寡に比例しているのです。

 好きなことをやるために、我慢しながら味わっている一時的な飢餓か、本当に食べ物がなく、あるものでなんとか生きていかなければならない飢餓か――

 どちらの体が強くたくましくなるかは容易に想像できるでしょう。

 子供の頃にこうした適応力を作らざるをえず、プロになったら、能力を伸ばすというよりコンディションを整えるために無理ない減量をするという、中南米のボクサーのほうが、選手寿命が長いのは当然の結果のような気もします。

 よく遺伝子の問題ともいわれますが、私自身の推測では、環境の問題が大きいのではないか? と考えます。単純に、戦争を乗り越えた世代のほうが、栄養に困らない今の若い世代より体が強いということを、日々の仕事で感じているからでしょうか。

 このように、人間というのはよくも悪くも対応力が(おそらく一番)高い動物なのだ、ということをわかっていると、臨機応変に物事を判断しやすくなると思います。


 ちょっと長くなりましたが・・・次回は個人的な体験談を踏まえ、具体的なダイエットと減量のポイントについて触れる予定です。

※イラスト協力:ajidan
 Illustration : ajidan


▽バックナンバー
第9回[減量とダイエット]其の一「食情報の氾濫」
第8回[冷え取りのすすめ]其の三「実践・後編」
第7回[冷え取りのすすめ]其の二「実践・前編」
第6回[冷え取りのすすめ]其の一「冷えの概念」
第5回[目のトレーニング&コンディショニング]其の四「視野を広げる」
第4回[減量と体重]について、少し…
第3回[目のトレーニング&コンディショニング]其の三「眼精疲労の緩和(後)」
第2回[目のトレーニング&コンディショニング]其の二「眼精疲労の緩和(前)」
第1回[目のトレーニング&コンディショニング]其の一「動体視力」


■渡辺俊介(わたなべ・しゅんすけ)
1977年2月生まれ、静岡県出身。整体師、生活習慣病予防士。明治大学政治経済学部在学中より整体、気功などを学び、現在静岡県静岡市で整体院を開業している。ボクシングにはまり込み、自らも趣味としてジムで汗を流ながらプロ選手と交流を深める日々。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
意味がわかり辛い部分があり、
只今修正中です。
後程、再UPしますのでご了承下さい。
渡辺
2007/03/08 20:17
遅くなりましたが、修正済みました。

再度ご覧いただければ幸いです。

Inoue[井]
2007/03/09 03:25

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