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――モニタの片隅からセカイを覗く―― ※バナー作成中 ナニが始まるやら……怪しい雰囲気が漂いますが、久々の新連載です! マニアというか、ヲタクというか、変わった楽しみ方をする期待(奇態?)の若手による観戦記。ちょっと長いですが、まずはご挨拶を……。 ◆非・現場主義 「ナマ以外は認めない」 「ナマじゃなきゃ意味がない」 この、ある種の大人が見ればなんとも気まずい感情が芽生えるであろうフレーズは、動物化(@東浩紀)の進行度合いが著しい、千葉か東京の荒川区、足立区あたりのチーマー男が、コトの前に彼女(当然のことながら同種族)に宣告する言葉……ではなく、「ボクシングの試合」に立ち会うスタンスとして、録画媒体を通したものを認めない、ぼくの知人の発言。 今後ここで、種々様々な海外ボクシング試合動画の観戦雑感をなんとなく書いていくことになったのだが、冒頭の知人はそれとは真逆のスタンスを重視している人間だ。どうしても無理な場合(海外で行われるタイトルマッチ等)以外は、原則として「ナマ観戦」を至上の価値と定めている。 横浜アリーナ、日本武道館などで行われる大興行はもちろん、どんなにクソつまら…もとい、見ているこちらが実存の不安に囚われそうになる4回戦の試合ばかりの興行でも、スケジュール的に可能な限り彼は足を運ぶ。 WEB2.0の恩恵を否定せず、そればかりか「ナマより録画映像媒体の方が好きだったりする」と公言してはばからないぼくをいつも呆れた目で眺め、「可哀想なやつだ…」とつぶやいて、「リングとは神聖なもので、そこで起きる出来事に直に立ち会わねばボクヲタではない」などと説教してくる。 まるで、実際に肉体をもった女を抱くより、自己愛と他者恐怖から、二次元でマスをかく方をより好む童貞オタクを哀れみ、「いいからヤっとけ! ヤればわかる!」と無理矢理に風俗に連れて行こうとするお節介な人間のようだ。 いや、ぼくとしても、ことさら「ナマ」の価値を否定する気はないし、そもそも女性に関していえば、二次元よりは、やはり三次元の肉体が好きだ(危険を冒してまでノースキンを貫くほどのこだわりはないが)。 それは音楽に関しても言えることで、録音よりはライブ派。しかし、ことボクシングになると事情はかなり異なってしまう。 「現場主義」ではなく、「非・現場主義」とでも言えるだろうか。 ◆「見える」のはどっち なるほど、確かに件の知人が言うように、ある特定の瞬間に実地で立ち会えれば、それは感動的だろう。 大ベタなところでは、辰吉丈一郎が圧倒的不利の予想を覆してシリモンコンを撃破した大阪城ホール、リカルド・ロペスが大橋秀行を打ちのめし、はじめて日本人の前に衝撃的に姿を現した後楽園ホール、竹原慎二が、左ボディたった一発で「人類が火星に行くようになっても日本人には無理」と嘆かれていた記録の、その達成を決定づけた瞬間…。 最近なら、内藤大助がまさに「三度目の正直」でポンサクレックを破り、初戴冠した試合。 どれもこれも、会場は目の前で起きた事実にヒートアップし、興奮しきった観客で溢れていた。右を向いても左を向いても、泡を吹きそうな勢いでいる人、人、人の群れ。その集団ヒステリー状態に飲み込まれる恍惚感というのはすごいものだろうと思う(音楽も、情報量の多少とは別に、そうした多数の人間が放つ感情の波に没入するという事を目的にライブへ出向く人は多い)。 ただ、ぼく自身はスポーツを観戦する場合、そうした過剰な恍惚感から一定の時間的・空間的距離を置いている方が好きなのだ。音によって快感を得るならば、ナマによる情報は極めて重要だが、スポーツを観る上ではそれがマイナスに働くことも多い。 横で騒ぐ他人の存在が競技そのものを「鑑賞」する邪魔になることもあるし、そもそも、スポーツ観戦のほとんどは満足な状況で見ることすら適わないことばかりなのだから、撮影された映像の方が、より詳細に「見える」。 リピートも、スロー再生も、コマ送りも、逆回転も、何でもありで、ワンタッチ。与えられた情報の味わい方の多様性、詳細さの密度が違う。どっちの一発が命中したか、どのようなブローでダウンしたのか、その種のディティールがわかりづらく、何が起きているのかすら判然としないことがある「現場」での観戦感覚とは、大きく違う。 このようなビデオマニア的な楽しみは以前から存在したが、PC技術の発達と、ブロードバンド環境や衛星放送の多様化で、それはいっそう加速したのじゃないだろうか。 高輝度モニター上でカチャカチャとアプリケーションの大きさを変えながら、古今東西・世界各国の名勝負・凡戦を好きなときに好きなように見て(この記事を書いているPCモニタの右上では、いま、フロイド・メイウェザーがアルツロ・ガッティをボコボコにしている。何度も見て、内容に関しては熟知しているので、もはやほとんどBGMだ)、自由に消費するのが今後さらに加速するであろう大容量ブロードバンド時代の、ある種のスタンダードじゃないかとすら思う。 徹底して傍観者でしかない素人マニアにとっては、こういう「非・現場」(けして「反」ではなく)のスタンスを徹底するあり方もなかなかオツなものである。 ◆プロの妙技を堪能するために 「現場主義」は、それはそれで意義深いことで、ある種の真実性を持ってはいるけれど、同時にそこでは、例えばポピュラーミュージックの爆発的普及が、複製技術の一般化によって成されたということも想起されるべきだろう。 マラドーナの神の手も、タイソンvs.ダグラス戦のロング・カウントも、アリのキンシャサの奇跡も、それを記録する媒体が無ければ、目撃した人間からのみ、口碑伝承で伝えられる神話に留まってしまう。 情報の共有は多くのファンの利益とイコールだ。 サッカーを例に取ると、例えばフランスのジュスティーヌ・ジダンは、上述したような環境の恩恵を受けて出現したスターだとも言われる。 華というものからあれほど無縁の存在でありながら、ジダンが絶大な人気を得た一因も、非常に細かい足技、スルーパスの技術、試合をコントロールする司令塔としての役割などを事細かに詳細に分析するビデオマニアに支えられてこその人気であり、以前のような放送環境、映像技術では、彼のマニアックなまでの妙技を理解できるファンは多くなかったのではないか、と。 ……さて、長々と書いてきたけれども、次回からはごくフツーに観戦雑感に切り替わるので、生暖かく観察してて下さい。 予定としては、昨年末にキューバから亡命したオリンピアン3人を含む、ヨーロッパでプロ活動を行っているボクサーたちの“ウォッチ記”です。 では、次回からもよろしくお願いいたします。 ■レイ オオヒナタ 19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。 |
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火星調査探索車 エクスプローラーダイキャスト
火星調査探索車 エクスプローラーダイキャスト歴史的快挙を成し遂げたNASAの火星探査機 1/18スケールのダイキャストになって登場 「火星に水が存在していた」。2004年科学界最大の発見といわれる、その物的証拠を捉えたNASAの火星探査機「スピリッツ」と「オポチュニティ」が、1/18スケールの精巧なダイキャストになって登場しました。クレーターだらけの火星の地表を移動するためのがっしりとしたタイヤ、9個ものカメラと3個のアンテナ、そして動力の供給源である太陽電池パネルなど、細部までリアルに再現さ ...続きを見る |
ネットで気になるグッズ 2007/08/05 12:23 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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面白かった! |
元ボクサー 2007/07/31 00:27 |
これは面白そうな新コラム・・・期待しています。読者からコラムニストを常時募集してたら面白いと思ったり、無料で本人も読者も満足で1石3鳥。サイトもブログもヌルい感じで更新期待してます。 |
b 2007/07/31 00:42 |
次を楽しみにしてます〜! |
CQ 2007/07/31 15:45 |
ヨーロッパのボクサーのウォッチ記であれば、できればアテネ五輪以降の旧ソ連圏のボクサー(ポペトキン、カザフスタンのミドル級の銀メダリストなど)も読んでみたいです。おねがいします。 |
拳霊 2007/08/09 12:55 |
皆さま、思いっきりコメントのお返事が遅れまして、申し訳ありません。 |
レイ・オオヒナタ 2007/08/20 03:22 |
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