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help リーダーに追加 RSS On Boxing@PC #010

<<   作成日時 : 2007/10/07 22:40   >>

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レイ オオヒナタの《On Boxing@PC》
――モニタの片隅からセカイを覗く――

※バナー作成中



#010 9.15 ロストック(ドイツ),
6.16 ブタペスト(ハンガリー)興行より



次期クルーザー級最強候補? アレクサンダー・アレクシフ


◆Sep.15 2007@Stadthalle, Rostock, Mecklenburg-Vorpommern, Germany

WBOインターコンチネンタル クルーザー級タイトルマッチ12回戦
アレクサンダー・アレクシフ(90.72キロ)/11-0-0, 10KO
 ――TKO 4R Time: 1:45――
× ダリン・ハンフリー(90.72キロ)/24-5-0, 11KO


◆Jun.16 2007@SYMA Sport & Leisure Center, Budapest, Hungary

WBO暫定インターコンチネンタル クルーザー級タイトルマッチ12回戦
アレクサンダー・アレクシフ(90.04キロ)/10-0-0, 9KO
 ――KO 1R Time: 2:32――
× エクトール・アルフレド・アビラ(90.04キロ)/16-7-1, 6KO


プロモーター:Klaus Peter Kohl : Universum Box Promotion
テレビ放映:RTL KLUB, ZDF



 ▲
【Alexander Alexeev vs. Darrin Humphrey 1-2R】

【Alexander Alexeev vs.Darrin Humphrey. 3-4R】
 ▼



 前々回、クルーザー級の新鋭としてヨアン・パブロ・エルナンデスという亡命キューバ人オリンピアンを紹介したが、エルナンデスはまだまだ発展途上でタイトルに絡むには早すぎる。

 他に有望なホープはとなると、ドイツのマルコ・フック、アレクサンダー・フレンケリ、アメリカのジョナサン・バンク、イギリスのデビッド・ヘイ、そしてこのアレクシフあたりになるんだろうが、個人的にはその中で一番力を持っているのはアレクシフだと確信している。

 ロシアのクルーザー級ボクサーの中でも、トカレフやブルドフ、ドロスドより上なのは間違いない。

 まだ試合数が少ないためにそれほど注目されてはいないけれど、遠くない将来、ベルトを巻く可能性は非常に高い(ヘイも11月にモルメクに勝つかもしれないけどさ)。要注目のボクサーだ。

 アレクシフは2003年のアマチュア世界選手権ヘビー級銀メダル、2005年金メダル、2004年欧州選手権金メダルという華々しい経歴を持つアマエリート。

 ロシア国籍を持つが、出身はクリチコたちと同じでウズベキスタンである。2003年の世界選手権決勝とアテネ五輪1回戦で、いずれもソリスに接戦で敗れていたため、プロデビューしたと知ってからなんとなく気になっていた選手だったが、最近の試合を観て、改めて「強い」と思った。

 クルーザー級とは思えない動きの機敏さ(単純なスピードということではなく)、バランスの良さ、テクニック、サウスポーの利点をいかした距離の取り方の巧みさは相変わらずズバ抜けている。

 強化されたところと言えば、アマ時代より随分と攻撃力が増したところか。その証拠に、ここまでKO率は9割を超えている。柔らかく半身に構え、スタンスを広く取ったフォームから繰り出されるコンパクトで柔軟なリードジャブ、右ボディ、左ストレート、アッパー、フックなどは、派手さや一発の破壊力はそれほどないが、どれも一級品。そのタイミングの良さ、連打の滑らかさには思わず「おお」と唸らされてしまう。

 接近戦も巧みにこなすし、もちろんアウトボクシングもお手の物で、とにかく隙がない。

 これぞアマボクの教科書といったスタイルを変えず、攻撃力だけ増した高い完成度だ。

 ガチガチにガードを固め、サークリングしながら単発のジャブを打っていくだけの、要はミドル級の塩大王、シュトルム的なフラストレーションの溜まるものでもなく、荒っぽくてバランスが悪く、おまけにスタミナもない、つまりデカい体をもてあまし気味な多くのクルーザー級のボクサーたちとも次元が違う。

 このWBOインター戦2つとも、相手に何もさせず一方的に叩きのめした。

【Alexander Alexeev vs Hector Alfredo Avila】
 ▼



 アビラ戦はジャストタイミングのボディ一発でKO、ハンフリー戦も面白いように外から内から打ちまくり、スパーリングのような有様だった。

 アレクシフは現在WBAでは15位、WBOで11位にいる。

 次戦は未定だが、ウニベルサムという大手プロモーションがついているし、このまま順調に星を重ねていくに違いない。いやホント、このボクサーは強いですよ。


▽バックナンバー
#009 9.21 リューベック(ドイツ)興行より
#008 8.18 ベルリン興行より【後編】
#007 8.18 ベルリン興行より【前編】
#006 キューバ勢ウオッチ【亡命事件の顛末】
#005 キューバ勢ウオッチ【ビデオ観戦…の後編】
#004 キューバ勢ウオッチ【ビデオ観戦…の前編】
#003 キューバ勢ウオッチ【前フリ…の後編】
#002 キューバ勢ウオッチ【前フリ…の前編】
#001 はじめに


■レイ オオヒナタ
19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ボクマガではアレクセーエフと表記されてますね、自分もそう読むと思ってました。取り合えずこっちを使いますが・・・この選手はアテネ五輪の時から注目してましたが順調に伸びてますね。パンチがシャープでパワーがあるし動きが良い。間違いなく次期世界王者候補のトップリストに入ってるでしょう。自分はヘイもずっと応援してるんで是非モルメクに勝って凄い活躍して欲しいです・・・。

2007/10/11 21:32
>b さん

今更ながらの遅レス申し訳ないです。
表記は色々と迷うのですが、まぁ、どっちでも
いいですよね(笑。
デラホーヤも、ホントはデ・ラ・オーヤ
なのですが、デラホーヤで定着しているし。
で、このアレクセーエフ、そう、強いです。
アテネの時からするとここまで連打が
スムースに打てるようになるとは思いません
でした。穴が無いし、相手からしたこの手の
選手はホントやり難いはず。
ヘイはソリスに打ちまけた事もあるし、
脆いところをモルメクに狙われないか
ってことが懸念されますね。
スピードを生かしてハデに勝って欲しい
ところではありますが。
レイ・オオヒナタ
2007/10/26 01:49

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