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――モニタの片隅からセカイを覗く―― ※バナー作成中 こんにちは、おおひなたです。 今回はハリウッド(フロリダ州にもあるんですな)! 大好きなキューバンウォッチングです。 【バルテレミ、ガンボア、合衆国初上陸】 ◆Oct.30 Seminole Hard Rock Hotel and Casino, Hollywood, Florida, United States プロモーター:Lou DiBella : DiBella Entertainment, Leon Margules : Seminole Warriors Boxing テレビ放送: ブロードウェイ・ボクシング バンタム級4回戦 ○ ヤン・バルテレミ(53.30キロ)/2-0-0, 0KO ――判定 3-0(40-36,40-36,40-36)―― × ケビン・ハッジン(53.90キロ)5-11-0, 2KO スーパー・フェザー級6回戦 ○ ユリオルキス・ガンボア(58.70キロ)/6-0-0, 5KO ――KO 6R Time: 0:35―― × アディルトン・デ・へスス(58.30キロ)/19-2-0, 17KO ※1Rにデ・へススが1ダウン、4回にガンボア1ダウン DiBella Entertainmentが定期的に打っている「ブロードウェイ・ボクシング」興行に、アリーナ・ボックス・プロモーションが、バルテレミとガンボアを派遣。同プロモーションとしては初の米国上陸になるらしい。 ちなみに、この日のメインはあのエディソン・ミランダがSミドルに上げての復帰戦だった。 Yan Barthelemy vs Kevin Hudgins ▲1-2R 3-4R▼ 今年まだ3試合目のバルテレミは、本来、9月にもガンボアとベルリンでWiking-Boxteamの興行に出るはずだった。 ただ前回の記事でも書いたが、軽量級の場合、欧州ではなかなか相手が見つからないこともあって今後は主に西海岸の興行へ派遣されることでキャリアを積んでいく模様だ。 この興行への参加も当初はフライ級でマッチメイクされるはずで、相手も決まっていたが、1週間をきったあたりで相手とクラスが変更になり、結果として試合はバンタム級の4回戦として行われた。 前2戦はS・バンタムでやっていたバルテレミだが、この試合を観る限り、最低でもS・フライ、できればフライまで落とす方がいい。 かれは昨年12月に亡命する前まで、ずっとライト・フライ級(48キロ)だった。 4月の試合を観た限りでは、クラスが馴染んでくれば問題ないかとも思っていたが、やはりバンタムは重すぎる。 露骨にパワー不足、体負けしているという印象を受けた。今回の相手であるハッディングは目下6連敗中で、雑なボクシングをするただの噛ませでしかないんだけど(2度しかKO負けしてないから、タフではあるけど)、そういう格下にすらパンチがあまり効いていなかったし。 これがフライ級なら事情はまるで変わってくると思う。 この試合、クラスの差があるから接近戦で強引に倒そうとしてもなかなか上手くいかず、結果、ボクシング自体がかなり雑に、荒くなってしまっていた。 フライ、S・フライならあれだけ当てていればあっさりと倒せたかもしれないし、バランスが崩れるまでムチャに押し込んで攻める必要もなかった。 せっかく長いリーチを持っているサウスポーで、足も速いのだから、右を伸ばしてからのワンパターンな左ストレートで突っ込むだけでなく、もっとサークリングして外側からジャブを突き、 そこからボディ、隙をみて飛び込みのストレートで切り崩す定石通りの慎重な戦法をとった方がいい。 今回は倒そうとしすぎで、ガードが甘く、何発かいいタイミングで被弾もしていた。 このやり方では、相手のレベルが上がってきたらカウンターでパッカーンと倒されてしまう。改善点、クリアすべき課題は非常に多いと言える。 やはり、当初の予想通り3人の中ではバルテレミが一番遠回りなキャリアを積むことになりそうだ。 ▲Yuriorkis Gamboa vs Adailton De Jesus 1-2R 対照的に、素晴らしかったのはガンボア。 強打のブラジル人を圧倒し、派手な試合でTKO勝利を飾って印象的な米国デビューを果たした。 今回の記事前半にも書いた6戦目からわずか11日しか経っていないというのに、元WBOデ・へススは、今年の5月と8月、現在WBOフェザーの2位と3位にいるマルコス・ラミレス、ロイネス・カバジェロにそれぞれ星を落としただけの好選手だったが、ガンボアは全ての面で勝っていた。 1R、いきなり低いガードで、素速く、果敢にインサイドに切り込み連打でプレッシャーをかけると、2分すぎにはノーモーションの右ショートフックでダウンを奪う(これがまた絶妙のタイミングだった)。 倒しきることはできなかったが、そこからロープ際までデ・へススを吹っ飛ばし、ラウンド終了までに見せた猛烈なラッシュはとても魅力的だった。 パンチが軽くやや正確さには欠くが、この詰めの鋭さ、アグレッシブさは特筆ものだ。 Yuriorkis Gamboa vs Adailton De Jesus ▲3-5R 6R▼ 固いガードと強いパンチでどうにか反撃するデ・へススを2回以降も同じ調子で攻め続けるガンボアは、4Rにパンチが交差して滑ったところをスリップダウンと裁定されるなど、その粘りに手こずりはしたが、6R、初回と同じような軌道の右フックで再びロープ際までデ・へススが後退すると、一気にパンチを集中させて今度こそ試合を決めた。 ややストップのタイミングが早いとも思えたが、あと数十秒続行しても結果は変わらなかっただろう。 それにしても、ガンボアは本当に華のあるスタイルになってきたものだと思う。 プロ転向初戦だった4月の時点では、反射神経や高速コンビネーションは凄かったが、やや攻めが単調だったりスタミナに不安を伺わせたりもしていたけれど、今やパンチの幅も増え、素速い出入りを駆使する一撃離脱の戦法によって攻撃のメリハリもついてきた。 そしてキメにかかるときの、このラッシュ力。攻められるときに一気にいける点は最大限に評価したい。 スタミナに未だ不安はあり、パンチの打ち方も含めて雑なところも多く、どんな相手にもこのノーガード戦法を貫けるかも未知数ではある。 だが冗談抜きに、うまくいけば、来年の終わりにはタイトルを獲っている可能性はあるんじゃないかな。 S・フェザー級は強豪揃いで簡単にはいかないのだけど、IBF、WBOのフェザー級あたりは狙い目だ。 ともかく、次戦(オネルは12月に再び米国で試合を組みたいと明言している)、ランカー相手にランキングをかけた試合を組んでもいい状態なのは間違いない。 ▽バックナンバー #013 10.27 エルフルト(ドイツ)興行より #012 10.19 ベルリン(ドイツ)興行より #011 7.14 ニュータウン(アメリカ)興行より #010 9.15 ロストック(ドイツ),6.16 ブタペスト(ハンガリー)興行より #009 9.21 リューベック(ドイツ)興行より #008 8.18 ベルリン興行より【後編】 #007 8.18 ベルリン興行より【前編】 #006 キューバ勢ウオッチ【亡命事件の顛末】 #005 キューバ勢ウオッチ【ビデオ観戦…の後編】 #004 キューバ勢ウオッチ【ビデオ観戦…の前編】 #003 キューバ勢ウオッチ【前フリ…の後編】 #002 キューバ勢ウオッチ【前フリ…の前編】 #001 はじめに ■レイ オオヒナタ 19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。 |
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