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help リーダーに追加 RSS On Boxing@PC #020

<<   作成日時 : 2008/03/24 23:10   >>

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おおひなた れいの《On Boxing@PC》
――モニタの片隅からセカイを覗く――

※バナー作成中


#020 1.05&2.22 アメリカ興行より


 毎度毎度長くなって申しわけないっす。よろしくご一読、ご視聴を。

ガンボア&バルテレミ快勝!

◆Jan.5 2008@ニュージャージー州アトランティックシティ (アメリカ)
会場:Bally's Hotel & Casino
プロモーター:Lou DiBella : DiBella Entertainment
テレビ放映:SHOWTIME、ブロードウェイ・ボクシング


スーパーフェザー級 8回戦
○ ユリオルキス・ガンボア(59.00キロ)/7-0, 6KO
 ――KO 1R Time: 1:54――
× ヒルベルト・ルケ(58.50キロ)/7-4-2, 3KO


▲Yuriorkis Gamboa vs Gilberto Luque

◆Feb.22 2008@フロリダ州フォートローダーデール(アメリカ)
会場:Xtreme Indoor Karting
プロモーター:Arena Box Promotions , Luis and Rick DeCubas : DeCubas Presents
テレビ放映:ESPN2(フライデーナイト・ファイト)


暫定 NABF スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
○ ユリオルキス・ガンボア(58.30キロ)/8-0, 7KO
 ――TKO 1R Time: 1:34――
× ジョニー・エドワーズ(59.00キロ)/13-1-1, 7KO


▲Yuriorkis Gamboa vs Johnnie Edwards

 デビューから10月のアメリカ上陸まで、昇り竜の勢いで勝ってきたユリオルキス・ガンボア。
今や、ヘビー級のオドラニエル・ソリスを凌いで、亡命組の中で一番の高評価を得ている。
1月と2月の試合はそれをさらに印象づけたといっていい。

 前者はハーマン・ヌゴージョvsポーリー・マリグナッジのIBFスーパーライト級タイトルのアンダーカードで、直前まで、相手はあの懐かしの「計量ミス常習男」フレディ・ノーウッドのはずだったのだ。

 しかし、ノーウッドは直前になって、逃げた。12月のソリスーフランソワ・ボタと同じく、敵前逃亡を決め込んだ。

 代役のルケは勝ったり負けたりの無名の若手にしか過ぎず、結果は明々白々、予想通り、ガンボアはこの可哀想なメキシカンを1分半で3度リングに転がした。

 ジャブ、左フックで飛び込み、素速くテンポのよい左右の連打で切切り崩すその果敢な攻めっぷりは(相手が相手だとはいえ)相変わらずで、以前よりも力強さを感じさせた。さらに魅力を増していた。

 敵の力を見切って、完全にノーガードで戦った為に数発不用意に被弾はしたが、全てパンチは殺していた。

 あとは、この動きを王者クラスとやったときにもできるかどうかが今後の注目点だけれど、ガンボアは2月の地域タイトル戦でも中堅どころを実にあっさりと片づけ、着実に「証明」の階段を駆け上がってみせている。

 対峙したジョニー・エドワーズは元IBFフェザー級王者のエリック・エイケンに勝ったこともあるそこそこの力は持っている下位ランカーだ。

 それを1RKOで全く寄せ付けなかったガンボアのインパクトは大きなものがあった。

 いつものように開始早々フルスロットル。左フック、右のボディストレートで思いっきり踏み込んでたたみかける。

 距離を測定することもなく、前略! で、どんどん踏み込む、攻める。ラッシュをかける。

 それでもうエドワーズは下がりっぱなしに。この時点で、すでに格が違いすぎた。

 パンチに反応できないエドワーズは右ストレートを一発食らうと、そのまま連打に押し倒されるようにロープまで吹き飛ばされ、ダウン。

 すぐ起きあがるも、いくらも経たないうちにまたノーモーションの右をもろに被弾し、前のめりにぶっ倒れた。

 これにはESPNのテレビ解説者も驚いたようで、「世界タイトルも遠くないでしょう、たぶん」と言うような発言をしていた。

 確かに、これほどまでにワンサイドゲームで、しかも圧倒的に派手で攻撃的なこのスタイル。
まだ上位陣と当たっていないとはいえ、ここまでワンサイドの8連続KO。そのうち3R以上まで行ったのも一度だけ。KO率はほぼ9割。テレビ側が魅力ある素材として期待するのも当然だろう。

 すでに、4月の次戦にはSHOWBOXでもメインイベントが用意されている。相手はホセ・ロハス。1年以上前、クリス・ジョンの持つWBAフェザー級タイトルに挑んで完敗したベテラン。さらに5月には、遂に米国上陸を果たすオドラニエル・ソリスとセットで、HBOアフターダークにも登場が決まっている。

 デビューわずか1年でここまでいくとは、正直、予想外だった。これは本当に、予想を超えていた。
 いまのスーパーフェザーは強豪揃いの激戦区なのであたら勝負を急ぐ必要はないが、早く次の可能性を見たい、そう思わされる急成長ぶりだ。

 順調に行けば、フロイド・メイウェザーのデビュー2年よりも早くタイトルがもたらされるだろう。


バンタム級6回戦
○  ヤン・バルテレミ(53.10キロ)/4-0-0,0KO
 ―― 判定 3-0――
×  アントニオ・マリア・コチェーロー・ディアス(53.80キロ)/9-8-0,7KO

Mike Ross 59-53
Rupert 59-53
Michael Pernick 59-53
(ディアス、5回に1ダウン、バルテレミ、ホールディングからの加撃で1点減点)


▲Yan Barthelemy vs Antonio Cochero Diaz Part1(Part4まであります)

 階級や年齢のせいもあって、亡命組の中では他の2人に比べてかなり地味になってしまったヤン・バルテレミだが、勝ち星自体は着々と積み上げている。大先輩であるホエル・カサマヨルやフアン・カルロス・ゴメスもデビューからタイトルを獲るまでに2年半以上を費やしているから、ただでさえプロではパワー不足のバルテレミは、同じかそれ以上の長いスパンで調整するべきだ。

 急激にフォーカスされているガンボアのような芸当は難しい。慎重に、噛ませを倒していけばいい。こちらも、気長にその戦いを追っていこうと思う。

 この試合は、米国初試合ということで入れ込みすぎてかなり雑になっていた前々回に比べ、遙かに内容は良かった。

 きっちりとガードを上げ、スタンスを確保維持しながらジャブ、右ボディ、右フック、そこから返しの左ストレート、ボディ、右アッパーから左ストレートなど、外側から出入りして多彩なブローを繰り出して斬られ役のディアスを攻め立てる。長いリーチを巧く使っていたし、インサイドからの左右の連打も体のバランスを崩さず素速く打ち抜いていた。

 5回に中間距離から左ストレートを二発当てて奪ったダウンはもう少しでKOに繋がる好機だっただけに、焦ってホールディング気味に首を抱えてボディ連打からもらった減点は余計だった。

 バルテレミはラッシュにいくとガードも疎かになるし、雑になりすぎるところも改善しなくてはならない。

 しかし、やはりバルテレミはこの試合のような戦い方が一番ぴたりとくるし、魅力的だと思う。今後も、同じ方向性でやっていけば自然と結果はついてくるだろう。

 次戦はガンボアと同じく4月11日のSHOWBOX.。相手は未定だが、そろそろKOが見たいものだ。



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■おおひなた れい
19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。

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