|
会場を出て煙草に火をつけると、そこに観戦仲間の1人がいた。自ずと話題はメインイベントの判定になる。 「余裕で榎や思ったんですけどねえ。ジャブ、当たりまくりでしたよね。粟生がコーナーに飛び上がったの見て驚きました」 試合終了のベルと同時に両腕を突き上げ、自陣のコーナーに駆け上がり勝利をアピールする両者。それが、それぞれの観戦者に違和感を抱かせた。 戦前、風通しのよいJCBホールの喫煙所でのこと。「いわゆる『面白い試合』になったら榎、『つまらない試合』になったら粟生だろうね」。ありきたりといえば、ありきたりな結論。粟生がその、「つまらない試合」を貫けるか否か。焦点はそこにあると思っていた。 そして試合は、ある意味予想通りの展開で進んでいった。いつになく右のリードブローを多用して、アウトボックスする粟生。決して深追いはしない。 対する榎は手数が少なく、いつもよりも動きが重いように感じられた。そして時折放つジャブは直撃弾となることは少なく、多くが芯を外されているように見受けられた。 粟生が6ポイントは離したか――。それが終了直後の印象だった。それだけに榎のガッツポーズが不可解に映った。 ![]() 直後にかかってきた、BS日テレ観戦組からの電話は「少なくとも4ポイントは榎が取った」というものだった。少し自信を失いかけていたところに顔なじみが数名、エントランスへと出てきた。 「おれは粟生の完勝だと思ったんだよなあ。どう?」 「おれは6ポイント粟生。○○さんは8ポイントだって」 以上はアリーナ後方からの観戦組である。ちなみに冒頭の発言の主はバルコニーからの観戦だ。 「おれは1ポイント粟生。でも、『どっちも負け』かな」 これは、限りなくリングに近い席からの視点。 アングルによって見方が分かれるものの、どちらの支持者においても中差以上での片方の勝利を唱える者が多かったこの一戦において、いちばんジャッジに近い判断を下したのが最後の発言主だったと言えよう。「ボクシングって難しいね」 と、またもやありきたりなことを呟く我々。 ところで、世界挑戦権の行方はどうなるのか。再戦はあまり観たいと思えないし、どちらもクリス・ジョン(インドネシア)に勝つのは厳しいだろう。 「わかった、2人で挑戦すればいいんだよ。1ラウンドずつ交代で」 年上の友人の、そんな発言で議論(?)は集結。いつものように私たちは夜の街へと消えたのだった。 [鈴] |
| << 前記事(2008/04/08) | トップへ | 後記事(2008/04/10)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
「2人で挑戦すればいいんだよ。1ラウンドずつ交代で」って言った人、マナーを知りませんね。TBSの回し者か? こういうお馬鹿は、亀田3兄弟でもみてたらいいと思います。 |
クリス太郎 2008/04/09 17:41 |
マナーとか、そういう問題かな? |
ドドンパ 2008/04/09 17:43 |
ドドンパさんに同感。 |
フジヤマ 2008/04/09 20:49 |
最高のシャレ(皮肉)じゃないですか。 |
ローブリサ 2008/04/10 01:08 |
私もローブリサさんに同意します。 |
隼 2008/04/10 01:24 |
マナーとかじゃくて、ただのシャレでしょ。 |
wolf 2008/04/10 05:49 |
>1番目の書き込みの人 |
2008/04/10 06:30 |
| << 前記事(2008/04/08) | トップへ | 後記事(2008/04/10)>> |