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help リーダーに追加 RSS On Boxing@PC #022

<<   作成日時 : 2008/05/09 18:30   >>

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おおひなた れいの《On Boxing@PC》
――モニタの片隅からセカイを覗く――

※バナー作成中


#022 3/14 バイエルン(ドイツ)興行より 前編


 みなさんこんにちは。またまたお久しぶりになってしまいましたね。元学生・現フリーのアーティスト(笑)兼雑文書きの、おおひなたです。

 3月末日を持ちまして、無事に大学から修士の学位をお土産にケツを蹴り出されたというわけです。

 まあね、ご存知の通り肩書きは自称ですわな自称。別名、無職です。ええ。まあ、いいじゃないですか。気にしないで下さい。

 肩書きが変わったからといって、この連載のペースが変わるかどうかは、未知数です。こうご期待。


バイエル、ライトヘビー級にて復帰

◆Mar.14 2008@バイエルン州ミュンヘン(ドイツ)
会場:Zenith - Die Kulturhalle
プロモーター:Ahmet Oener : Arena Box-Promotion
テレビ放映:Permiere Live


ヘビー級 8回戦
○ マルクス・バイエル(77.10キロ)/34-3-1, 13KO
 ――判定 8R(3-0)――
× Murat Mahmudov(76.00キロ)/16-3-0, 8KO



 オドラニエル・ソリスら亡命キューバ人を複数抱えるアリーナ・ボックスの、このミュンヘン興行。メイン・イベントはあのマルクス・バイエルの復帰戦だった。WOWOWへの登場回数が多いことでもお馴染みだろう(申し訳ないです。今回初めて、動画を確保できませんでした)。

「バイエルの試合・・・、なるほど、今週は見なくていいや」と思っていた人も多いだろう。同じドイツ人ミドル級王者、フェリックス・シュトルムほどではないが、この人もいかにもドイツ的な、地味で慎重なボクシングを身上としている。容姿は映画俳優のようだが、戦闘スタイルはまるで地雷原を匍匐前進する偵察部隊のごとく。

 王座陥落しては復活、を二度も繰り返しているという。激しい、歴戦のベテランなのだが、面白いか面白くないかでいえば、やはり、つまらないというしかない(相手によっては面白くなったりもするのだけど)。

 そう考えると、映画俳優の顔としても、地味な文芸作品で主演でもはっていそうに思えてくるから不思議だ。

 バイエルは一昨年の10月に、対立王者であるデンマークのミッケル・ケスラーとWBA、WBCのスーパーミドル級王座統一戦を行って3RにKOされているが、この試合はそれ以来の復帰。階級をライトヘビーに上げ、プロモーターを長年契約していたSauerland Eventからアリーナ・ボックスに変えている。

 興行のゲストとして、なぜかロイ・ジョーンズJr.が招かれていた(バイエルと対戦することも視野にいれているとか何とか…どうなるやら)。

 8回戦からの復帰だが、人気は相変わらず上々のようで、ドイツのファンは本当に義理堅いな・・と思わされる。


 さてと、こんなところで、もう書くことはない・・・、って、試合内容???

 いつも通りですよ、これがまた。おんなじです。スーパーミドルからライトヘビーに上げようが、相手が超手ごろな安パイだろうが、バイエルの“石橋叩いて叩きすぎて”という、ガードからジャブ、ストレートをつんつん打ち込んでは離れるスタイルに何の変化も見られない。格下だろうが、きっちりと判定までもたせている(笑)。

 同国人でなければ、とても最後まで見る気にならないだろう。繰り返し再生のように、同じシーンが1Rから最終Rまでずっと続いた。

 テクニックは健在で、スピードも落ちていないし、体は緩んでいないマッチョ(あの年だから、本来これだけで凄いことではあるんだけど・・・)。

 ただ、パワーが増しているわけでもない。このレベルの、試合前計量ではライトヘビーの下限に満たない体重だったロシア人にもひとんど効かせられていないのだから。

 もし本当に、「余生」を満喫中のジョーンズとやることになったら・・・まあ退屈な試合になるだろう。

 ジョーンズは生真面目なドイツ人をいたぶって遊ぶだけで、バイエルは青筋たててそれを追い回すだけだ。予定調和の判定で終わり。この計画には、まったく興味が持てそうにない。

 この先、バイエルに何かを期待するとなると、WBOのゾルト・エルディとの究極の塩対決か、アメリカに乗り込んでチャド・ドーソンあたりにぶつかってくれる方が、はるかにいい。

 王者時代と違い、まともな強者に挑戦していく立場のバイエルなら、まだ見る気もおきようというものです。


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■おおひなた れい
19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。

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