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help リーダーに追加 RSS カバジェロ、パーラを粉砕。モリターとの統一戦へ前進【On Boxing@PC #032】

<<   作成日時 : 2008/07/14 20:00   >>

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おおひなた れいの《On Boxing@PC》
――モニタの片隅からセカイを覗く――

※バナー作成中


#032 6/7 サン・フアン・デ・ロス・モロス(ベネズエラ)興行より 


 編集Iさんは九州のどこかで焼かれているそうな・・・。

カバジェロ、パーラを粉砕。モリターとの統一戦へ前進

◆Jun.7 2008@サン・フアン・デ・ロス・モロス(ベネズエラ)
会場:?
プロモーター:Klaus Peter Kohl : Universum Box Promotion
テレビ放映:詳細不明(おそらくパナマから放送)。


WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
○ セレスティーノ・カバジェロ (54.90キロ)/28-2-0, 19KO
 ――KO 12R(time: 1:34)――
× ロレンゾ・パーラ(54.90キロ)/28-1-0, 18KO

 

 日本では坂田健史との3戦やトラッシュ中沼との試合ですっかりお馴染みになったパーラ。坂田との試合では1戦目もコンディション作りに失敗し、3戦目に至っては2.7キロものウェイトオーバーでタイトルを剥奪されるなど、フライ級では常に体重苦にあえいできた。

 安定王者と目されていたエリック・モレルからベルトを奪ったときは素晴らしいボクシングをしていて、かなり長期で防衛しさえするのじゃないかと思われていたものなのだけど・・・。

 結局、ポテンシャルを生かすのも自己管理能力の如何に関わるということだ。ボクサーにとって節制は絶対の戒律である。


(Youtube内を検索するとPart4まであります)

 この試合はパーラにとって一気に3階級もあげてのタイトルマッチとなったわけだが、対するカバジェロはスーパーバンタムとしてはまさに規格外、異常な高身長の体型とリーチを武器にする変則気味の王者。

 この選手も、持っている装備品のわりに防衛戦は煮え切らない内容の拙戦が多いスロースターターで、快勝と呼べるのは暫定と正規の統一戦だったソムサック・シスチャチャワンとの試合ぐらいだ。どうも距離の取り方とフットワークが悪くてリーチを生かしきれていないのと、ガードが雑すぎるのが目立つ。パンチの打ち方もオープン気味で、かなり荒っぽい。

 とはいえ、パーラとカバジェロには相当なリーチ、体力、サイズ、パワーの差があり、テクニックとスピードの面では優位を持つパーラが勝つとすれば、序盤から積極的に出入りしながら飛び込みの連打でペースを確保し、カバジェロをいらつかせて撹乱、判定をかすめ取る他は無いと思われた。


 事実、4、5回あたりまではパーラの動きが冴えていた。

 カバジェロは飛び込みのフックやストレートを度々被弾し、やたらと長いパンチを振り回す反撃も空転、挑戦者のハイペースなテンポについていけていないという印象だった。

 ただ、6回に入るころには体力と圧力の差にパーラが消耗し始め、カバジェロが距離をつかんだこともあって徐々に
長いブローがパーラを直撃しはじめた。そして、回が進むにつれて、ますますその頻度は上がってゆく。

 ずるずると後退しっぱなしになり、被弾とクリンチが増え続け、さばくのではなく、追われる一方に。ぼくは5回からのポイントはほぼカバジェロにつけた。

 結局、試合は12回開始早々に、カバジェロの重さは無いが硬質なパンチの蓄積でいつのまにか腫れ上がっていたパーラの両目(とくに右目)の状態にドクターストップがかかってのTKO。

 王者のスロースターターぶりは相変わらずで一向に悪癖が治っていなかったが、今回は本人にあせりやいらつきの表情が窺えなかった。やはり相当に体格差を感じていて、後半は確実に潰せるとふんでいたのか。


 しかし、カバジェロは11月の次戦にIBF王者の技巧派、スティーブ・モリターとの統一戦が予定されているようだが、体格とパワーだけで押しまくれる相手でもなく、きっちりと堅実なボクシングをするモリターにこんな雑なボクシングをしていたのではダメだ。

 敵地カナダでの統一戦ということもあり、判定の不利も見込まれる。勝ちにいくならば、序盤から全開でモリターを乱打戦に持ち込むべきだろう。

 あそこまで長いリーチながら、それを振り子のようにぶれながら振り回す接近戦も巧いわけだし、カウンターを恐れずに踏み込めるかがカギだ。中途半端な距離に居たのではごまかされる。

 敗北してスーパーバンタムへの進出が黒星スタートになったパーラだが、コンディションは良好そうで、思った以上に動けていた。

 やはりセンスには非凡なものが感じられたし、真面目にやる気なら.ベルトを狙えることも、まだあるのじゃないかな。


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■おおひなた れい
19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。

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