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――モニタの片隅からセカイを覗く―― ※バナー作成中 おおひなたです。キューバ勢、つづけます! 【ガンボア、10戦目にしてHBOデビュー!】 ◆May 17 2008@ネバダ州プリム(アメリカ) 会場:Buffalo Bill's Star Arena プロモーター:Arena Box-Promotion&Gary Shaw Productions テレビ放映:HBO WBC インターコンチネンタル暫定Sフェザー級タイトルマッチ ○ ユリオルキス・ガンボア(58.40キロ)/9-0-0, 8KO ――判定 10R(3-0)―― × ダーリン・ヒメネス(59.40キロ)/23-2-2, 14KO Raul Caiz 97-92, Patricia Morse Jarman, 97-92, Dalby Shirley 99-91 ※ガンボア、4回に1ダウン(Youtube内を検索すればPart6まであります) それにしてもガンボアの躍進ぶりには驚かされる。僅か10戦目にしてのHBOデビュー、それもメインイベンターとして登場するなんてことはホエル・カサマヨルをはじめとした過去の亡命キューバ勢の待遇と比較した場合、俄かには信じがたい“異常事態”だ。 なにしろ、ミゲール・コットやオスカー・デラホーヤよりも早いのだから。 この破格の評価の原因にはプロモーターであるアフメト・オネルの辣腕ぶりも大いに指摘できるが、単に良い選手ということだけでは、僅か9戦しかしていないボクサーに、若手を紹介する番組であるアフターダークとはいえHBOからお呼びがかかることはない。 それだけの期待を抱かせる非凡さをガンボアから受けたのだろう。 運動神経の高さを生かした派手で好戦的かつ非凡なスタイル、ルックスも含めた危険で華のある雰囲気を併せ持つ存在・・・要するにスターの資質を感じさせた、ということだ。 実際のところ、今後どこまであのアクロバティックな戦い方が続けられるかは未知数なのだが、はっきりとした特徴的な魅力を持っていることは間違いない。このヒメネス戦でも、課題は多く残ったが、それは十分に示された。 当初、この試合は無敗のWBOフェザー級上位ランカー、マルコス・ラミレスと予定されていたが、ラミレスのキャンセルにより相手が変更になった。 代わりに見繕われたダーリン・ヒメネスは約1年前、元WBOジュニアライト級王者だったマイク・アンチョンドを3回KOに下している中堅どころ。アマ時代にはゴールデングローブでも優れた実績を残している。 左フックでアンチョンドをKOした試合が非常に印象的だったことに加え、階級が上ということもあり、ガンボアでもそう楽には勝てないだろうとは思っていた。 しかも当日ヒメネスはウェイトオーバーでライト級のままリングに上がってくるという有様だったからなおのことだ。 実際、判定では完勝したが、4回にフラッシュ気味とはいえ接近戦でのやりとりからバランスを崩してダウンも喰らい、かなり手を焼く結果となってしまった。 派手な試合をしようと全体的に力みすぎで早々とスタミナを失っていたし、その状態でムキになって倒そうと、ウェイトオーバーの相手に対し強引に正面から突っ込み、くっついて接近戦を挑むという戦術的なミスも見過ごせない(実際、左フックから右ストレートに入る際のスキをヒメネスにも狙われていたし)。 そしてなにより、身体能力を過信して不用意にパンチを貰いすぎていた。ガードも、距離の作り方も雑すぎた。 少々打たれようがほとんど意地になっているかのように最後までそれを修正しない姿勢は、次戦以降、トップどころと激突する場合、命取りになるだろう。根本的な能力差は最初から明白だったのだから、クレバーにやっていれば、もっともっと楽に勝てた試合だった。 とはいえ、全体的に発揮して見せた相変わらずの卓越した運動性能、7回や最終回に見せた猛ラッシュ等、魅力と存在感は充分にアピールできたはずだ。 ライト級相手に泥々の接近戦で押し負けなかったのも、どうやら割合と打たれ強いらしいということがわかったのも、悪い流れになっても弱気にならない相当な気の荒さも、前向きに考えればプラス材料と言える。 まだまだ10戦目、プロ転向わずか1年! でもあることだ。内容に関して陣営も重く受け止めているようだし、今後、どのように変化するかが楽しみである。 私見を言えば、足の速さと運動神経を生かした丁寧で小刻みなヒット&ランをメインに、カウンターが決まればラッシュを仕掛けるスタイルをもっと徹底した方が良いと思う。 あまりムキになって序盤から連打で攻め立てるのはスタミナに問題が出てくるし、雑になりすぎる。もともとフライ級なのだから、くっつけば体格的にどうしても不利ということもある。 反射神経に恵まれているとは言っても、フロイド・メイウェザーJr.ほどの超絶性とは遠いのだし、中途半端な距離からノーガードスタイルで打ち合うのは非常に危険だ。 同じくフライ上がりのマニー・パッキャオのように、常に動きを止めないでいることが肝要だろう。 ガンボアの次なる試合は7月18日。2月のジョニー・エドワーズ戦に続き、ESPNのフライデーナイトファイトのメインイベントに登場する。本当は、さきに触れたソリス、バルテレミとの「トリプル・オリンピアン」として6月27日が予定されていたが、ソリスのビザの関係でそれがオジャンになったこともあり、1カ月ばかりガンボアの試合も延期になった。 相手は、1年半前にクリス・ジョンの持つWBAフェザー級タイトルに挑んで完敗したホセ・ロハス。何故かロハスはいまWBAのスーパーフェザー級2位に位置しているため、3位のガンボアとは「上位ランカー対決」ということになる。 現在の同級王座を保持するエドウィン・バレロの階級上げが近々確実視されている(らしい)ため、そうなった場合、この試合にガンボアが勝てば、おそらくは次々戦以降、1位との暫定王座戦がセットされる可能性も高い。 いよいよベルトも視野に入ってきたガンボア。1年前の本連載を書いていたときには予想もしなかった事態だ。 このまま順調にいけばいいのだけれど・・・。 ▽バックナンバー #028 4.26 Trabzon(トルコ)興行より #027 4.4 カリフォルニア州Cabazon(アメリカ)興行より 後編 #026 4.4 カリフォルニア州Cabazon(アメリカ)興行より 前編 #025 3.22 カリフォルニア州Cabazon(アメリカ)興行より #024 3.29 キール(ドイツ)興行より #023 3.14 バイエルン(ドイツ)興行より 後編 #022 3.14 バイエルン(ドイツ)興行より 前編 #021 2.28 ロンバルディア州ミラノ(イタリア)興行より #020 1.05&2.22 アメリカ興行より #019 2.23 ハレ・アン・デア・ザーレ(ドイツ)興行より #018 12.29 ビーレフェルト(ドイツ)興行より #017 12.23 ハレ・アン・デア・ザーレ(ドイツ)興行より〜その2 #016 12.23 ハレ・アン・デア・ザーレ(ドイツ)興行より #015 10.31 プエルトリコ興行より #014 10.30 ハリウッド(アメリカフロリダ州)興行より #013 10.27 エルフルト(ドイツ)興行より #012 10.19 ベルリン(ドイツ)興行より #011 7.14 ニュータウン(アメリカ)興行より #010 9.15 ロストック(ドイツ),6.16 ブタペスト(ハンガリー)興行より #009 9.21 リューベック(ドイツ)興行より #008 8.18 ベルリン興行より【後編】 #007 8.18 ベルリン興行より【前編】 #006 キューバ勢ウオッチ【亡命事件の顛末】 #005 キューバ勢ウオッチ【ビデオ観戦…の後編】 #004 キューバ勢ウオッチ【ビデオ観戦…の前編】 #003 キューバ勢ウオッチ【前フリ…の後編】 #002 キューバ勢ウオッチ【前フリ…の前編】 #001 はじめに ■おおひなた れい 19○○年生まれ、東京都出身。八王子に屹立する某美大に、不真面目に通う院生。WEB2.0環境の恩恵を受けて以来、本格的に海外ボクシングを見始める。ジョイス・キャロル・オーツの『On Boxing』やブコウスキーに触発され、ボクシングと芸術の関わりについて日々考察中。約2分ほどプロボクサーを志した過去もあり…。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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ガンボアは期待しているので、あえて厳しい見方をするけど、試合運びが全然進歩してない! |
CQ 2008/07/08 13:56 |
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