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zoom RSS 銀幕の見方が少し変わる一冊

<<   作成日時 : 2008/12/11 23:00   >>

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画像 字幕翻訳者を責めたいのではない―――というところまでで、前回終わったんだっけか。

 野球について触れる、語るシーンがたまにある、くらいの作品だったら、目くじら立てることじゃないかもしれない。

 しかし、タイトルどおりこの『ヤンキース・ドリーム』は「野球」の作品で、鑑賞する人の大多数は野球ファン、メジャーリーグファンのはず。配給側だってそれを想定したはずの作品で、校正、校閲を無視したかのような字幕を流通させるのは、いくらなんでもお粗末なんでないの? と、言いたいのはそういうこと。

 ボクシング映画でもたまにある――試合シーンでリングアナウンサーがコールする際の「championship」。

 ファンとしては「タイトルマッチ」となっているほうがしっくりするけれども、「選手権試合」にされてると違和感があるように(字数制限のせいもあるんだろうか)、専門用語チェックが、字幕担当以外のレベルで少しはなされていないと、安っぽく見えてしまう、ということなのだ。

 わたしなどは「引き倒す」と表現したいくらい辞書を引く。
 外国語堪能というにはほど遠いので、いつも不安で不安でたまらない。

 《《《中略》》》
 こうして一週間ほどで一作品の字幕原稿が出来上がる。
 たった一週間で?
 と驚かれるかもしれないが、一週間あればいいほうで、ときには三〜四日でやってしまうこともある。字幕翻訳は、字数制限も厳しいが、それに劣らず時間制限(締め切り)もハードなのだ。いつも、「一刻も早く早く!」と尻をたたかれている。
(P.23-24)

 なるほどそういう事情もあるのか…と、自分のいる業界に近似(酷似?)したやりとりをする場面が、イメージできる(笑)。

 でも字幕屋さん自身が“外国語堪能というにはほど遠い”と言ってしまうのって、どうなんだ。

 謙遜です。真に受けないでください、と突っ込まれそうだけど、でも「洋画の日本語字幕って、そういう“堪能というにはほど遠い”人が作ってることもあるんだ」と真に受けられるような表記は、マイナスイメージにならんのかな。


 だらだら長くしちゃったけど、読んでいろいろ思い出し、刺激を受けた。映画を見る目が少し変わる一冊だった。

 字幕や吹き替えがなくても楽しめるくらい、外国語がわかるようになるのがベストであるのは間違いない・・・。

[井]


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