酔いどれ前のひとりごと vol.101 たわごと・ざれごと・えそらごと Part 3

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vol.101 たわごと・ざれごと・えそらごと Part 3


言い忘れたこと

 以前、「運の悪い男」と題してマービン・ハグラーのことを書いた(vol.91)。あのときハグラーのベストバウトを挙げなかった。わからなかった。1985年4月のトーマス・ハーンズ戦がそれに近い気がするが、おぼつかない。

 マービン・ハグラーその人がベストバウトなのだ、という破格の文句を思いついた。


野次うまのすけ

 事情通の珍談や感動秘話もいいけど、毒のある裏話はないか。カネで転んだり転ばなかったり、脅しに屈したり屈しなかったりした、愛すべき人間のお話さ。本当はカネや脅しに負けたくせに、シラきって、正義をかざすのは、まあそれも処世だろうけど、けどけど。


テクニカル・ノックアウト

「ボクシングの試合で、両者の技量が違いすぎるか、負傷で医師・レフェリーが試合続行不可能と認定した場合、途中で試合をやめさせること。TKO。アマチュアではレフェリー・ストップ・コンテスト(RSC)という」と広辞苑に書いてある。

 テクニカル・ノックアウトって、うーん、けど、まだ釈然としないんだな。TKOとKOとの違いはなんなのか。倒れて起き上がれないとか規定のダウン回数を数えたとかいうものがKOで、第三者が様子を見て試合を止めたものがTKOか。

 どちらにしても日が経てばTKOもKOとなってボクサーの戦績になる。10勝のうち3つがKOで5つがTKOで2つが判定ですなんてことにはならず、10勝のうち8つがKOでKO率8割ですとなる。ま、いいさ、そんなことにこだわりは持たない。

 ただ、試合続行が無理あるいは意味がないということの、くだいた説明がほしいね、もちろん小学生にも分かるレベルの説明がほしいね。このまま続けたら相手は死んじゃうからとか、そんなんじゃなくてさ、ボクシングは気高いものという証しをこめた説明がさ。

 たとえば「勝負は時の運であります」云々ではじまる、時代がかった調子が売りの名物アナが場をしめてくれるとかさ。たいしたことなくても、すぐに感動感動とホザく幼稚なアナウンスばかりじゃ暑っ苦しいだけ。

 誰だ、TKOのTは適当のTだなんて言うのは。


小堀佑介が世界を獲れたワケ

 開催場所や相手の力量、おのがボクシングスタイル、相手との相性、そのときの心身の具合、わずかな距離の位置取りの妙、あるいはまた、その日の天気や湿度、身辺雑事に会場までの道路状況、そのほかいろいろひっくるめて、巡りあわせとか実力とかいう。

 たまたま勝ったか、勝つべくして勝ったか、わからない。

 逃げ足を使わず、まっすぐ打っていく。実際にはフックが当たっていたようだけど、見た目の印象は、相手ときちんと向いあって、まっすぐ打っていった、それが勝利を呼び込んだと、VTRを見ての感想。

 フットワークが持ち味の選手でも、獲りに行くんだったら、まっすぐに向いあって、まっすぐに打っていく、まずはそれ、つまりはそれ。あの日の小堀はそれだったと思う。

 結果を知っての物言いだからなんとでも言えるけんど…。


ひとりごとの絵空ごと

 今回休み。


▽バックナンバー
vol.100 日本最高試合その3
vol.99 日本最高試合その2
vol.98 日本最高試合その1
vol.97 たわごと・ざれごと・えそらごと Part 2
vol.96 たわごと・ざれごと・えそらごと
vol.95 追放
vol.94 ゴキブリ発言
vol.93 辰吉、魅惑の3番勝負
vol.92 それぞれの落日
vol.91 運の悪い男
vol.90 ロッカールーム
vol.89 重箱のスミ~2006年12月号
vol.88 重箱のスミ~2006年11月号
vol.87 アウトがセーフ
vol.86 重箱のスミ~2006年10月号
vol.85 ラウンドガールは飯島愛
vol.84 重箱のスミ~2006年9月号
vol.83 夢の始まりは…
vol.82 重箱のスミ~2006年8月号
vol.81 拳聖ふたたび
vol.80 重箱のスミ~2006年7月号
vol.79 重箱のスミ~2006年6月号
vol.78 重箱のスミ~2006年5月号
vol.77 重箱のスミ~2006年4月号
vol.76 重箱のスミ~2006年3月号
vol.75 悪いのはだれだ? おれだ…
vol.74 オサム会長はおっきいのがお好き
vol.73 重箱のスミ~2006年2月号
vol.72以前 夜明け前,カメダ・ワールド,重箱のスミ~2006年1月号,逆転の貴公子,ほんの少しの恐怖,ジャブを出せ,ガッツ石松 vs ロベルト・デュラン~もちろん架空~エキジビション,最強という名の幻想,年間最高試合について,これぞ伝説,アリ、フレージャー、そしてフォアマン,だけどファイティング原田は好きだった,なんとなく空想対決[G.フォアマン vs B.サップ],拳聖....etc.


■酔田振男(よった・ふりお)
1953年生れ、東京都出身。街頭テレビで藤猛vsニコリノ・ローチェを見てボクシングに惹かれ、観戦通いを始める。今はもっぱらテレビ観戦。ここ数年は週2回のキャバクラ通いに余念がなかったが、年のせいか近頃控えめ。(有)トランス企画社長。独身。


この記事へのコメント

アイボリー
2008年08月02日 09:43
2Rにダウンとってくれたのも幸いでしたね。あのまま続行してたら畳み掛けられたかもしれません。真価は次戦ですね。

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