酔いどれ前のひとりごと vol.107 粟生惜敗で思い出す「女神」…つづき

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vol.107 粟生惜敗で思い出す「女神」……つづき


 長い前置きになってしまった。

画像 高校六冠、日本王者、世界ランカー、そのほか月間MVPとか連勝記録とか、そして今回の世界戦惜敗という勲章も加わって、当然これらは当人・関係各位の努力だけれど、だからこそ次は世界王者と人は思うが、女神はそうは思わず、ここいらでもういいでしょう、一人だけにそうそうきれいなべべは着せられません、てなことになりはしまいか。

 なこと、人間のぐうたらが言っても思ってもせんないが、きっとあるだろう次回にむけて、粟生は練習して練習して耐えて耐えて、これでベルトを獲れなけりゃってとこまで頑張るだろう。それが酷薄な女神にどう映るか。努力だとか根性だとか汗だとか涙だとか、そういったべったりしたものが、彼女、お好きなんだかどうだか。

 頑張りの先の静かな地点に粟生がいることを願うっちゅうか、自分でもよくわからないことをおれは言ってるぞとわかっているんだが、これまでの華々しい記録の衣装はぜんぶ脱いで、心して前をむいて、次回はきっちりベルトをとってもらいましょうと、ああ、でもやっぱり自分の言いぶんワケわかんねえなあ。

 だいたいさあ、女神なんて、ンな、あるんだかないんだかわからない、おそらくないだろうものを持ち出すなんて、ボクシングは、ああた、合理精神に裏打ちされた科学なんでっせ。


▽バックナンバー
vol.106 粟生で思い出した「女神の機嫌」
vol.105 粟生が逃したチャンス
vol.104 がれき
vol.103 大場政夫の強さについて
vol.102 ずるずる負け
vol.101 たわごと・ざれごと・えそらごと Part 3
vol.100 日本最高試合その3
vol.99 日本最高試合その2
vol.98 日本最高試合その1
vol.97 たわごと・ざれごと・えそらごと Part 2
vol.96 たわごと・ざれごと・えそらごと
vol.95 追放
vol.94 ゴキブリ発言
vol.93 辰吉、魅惑の3番勝負
vol.92 それぞれの落日
vol.91 運の悪い男
vol.90 ロッカールーム
vol.89 重箱のスミ~2006年12月号
vol.88 重箱のスミ~2006年11月号
vol.87 アウトがセーフ
vol.86 重箱のスミ~2006年10月号
vol.85 ラウンドガールは飯島愛
vol.84 重箱のスミ~2006年9月号
vol.83 夢の始まりは…
vol.82 重箱のスミ~2006年8月号
vol.81 拳聖ふたたび
vol.80 重箱のスミ~2006年7月号
vol.79 重箱のスミ~2006年6月号
vol.78 重箱のスミ~2006年5月号
vol.77 重箱のスミ~2006年4月号
vol.76 重箱のスミ~2006年3月号
vol.75 悪いのはだれだ? おれだ…
vol.74 オサム会長はおっきいのがお好き
vol.73 重箱のスミ~2006年2月号
vol.72以前 夜明け前,カメダ・ワールド,重箱のスミ~2006年1月号,逆転の貴公子,ほんの少しの恐怖,ジャブを出せ,ガッツ石松 vs ロベルト・デュラン~もちろん架空~エキジビション,最強という名の幻想,年間最高試合について,これぞ伝説,アリ、フレージャー、そしてフォアマン,だけどファイティング原田は好きだった,なんとなく空想対決[G.フォアマン vs B.サップ],拳聖....etc.


■酔田振男(よった・ふりお)
1953年生れ、東京都出身。街頭テレビで藤猛vsニコリノ・ローチェを見てボクシングに惹かれ、観戦通いを始める。今はもっぱらテレビ観戦。ここ数年は週2回のキャバクラ通いに余念がなかったが、年のせいか近頃控えめ。(有)トランス企画社長。独身。

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