内山vs.リナレスに「待った」!?

 晩夏から初秋へ…〝KOダイナマイト〟内山高志のパンチで残暑など吹き飛ばされてしまったかのように、肌寒い一日になってきた。オレは寒いのは嫌いだ。今度は内山に寒気を吹き飛ばしてもらおう。内山高志vs.ホルヘリナレスによって…。

 だが、ちょっと待った!

 国内は、どうにも内山高志への盛り上がりが足りない。

 そう感じるのは、日本史上屈指のボクサー、長谷川穂積が世界戦5連続KO勝利を引っさげて、世界的強豪フェルナンド・モンティエルとぶつかった、あの高揚感が忘れられないからだと思う。

画像 内山の爆腕には、長谷川を超える魅力が秘められている。日本のファンも多いリナレス相手なら、そのカードの持つ輝きは強烈であると信じるが、いかんせんまだまだ研磨が足りない。

 今後、内山は防衛ロードにおいて幾多のインパクトを残していくであろうし、リナレスもまた然り。両者ともに上積みの余地がある段階で、対戦するべきなのかどうか…。

 むろん、来年早々での激突を望む声もあり、その理由にも耳を傾けなければならない。それはボクシングにおいて、常につきまとう懸念であるからだ。

 一つは両者のケガ。

 とくに商品価値を著しく低下させてしまうような長期の離脱があってはならない。

 二つ目は互いが試合を重ねていく上で、どちらかが(あるいはどちらも)「取りこぼして」しまう恐れ。

 現にリナレスは一度この「取りこぼし」があるから(サルガドに初回KO負け)、信用ならないのかも知れない。

画像 内山とリナレスが負けても、二人の試合成立に支障はなさそうだが、カードの輝きが弱まることは事実であろう。

 そして三つ目は、上記の理由とまったく逆の事態が起こりうる懸念。内山とリナレスが順調に勝ち星を重ねていった場合の想定だ。

 これはとくにリナレスにいえることだが、リナレスの商品価値が高まればGBP(ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ)が囲い込みを強くして、内山をプロモートするワタナベジムとの交渉が困難になることが予測される。

 厳密には違うのかも知れないが、長谷川はモンティエルの価値高騰によって、再戦を断念せざるをえなくなった経緯がある。


 さて、このように挙げてみると、上記の3つの理由はいささか消極的理由と思えなくもないが、さりとて「やれるときにやっとおこう」という極めて現実的な思考であるともいえる。

 いずれにせよ、内山とリナレスのカードは、これから本格的にやってくるであろう寒気を吹き飛ばす、本場アメリカにも劣らない中身の濃い、アツい試合になるはずだ。

 次戦であろうが、もう何試合かクリアした後であろうが、とにかく実現してくれることを、ただただ願うばかり。

 もう「寒い」のは嫌だ…。


※イラスト提供:ajidan
 Illustrations by ajidan

[霜]

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この記事へのコメント

CQ
2010年10月01日 13:58
オレの望む展開は、
粟生→WBC獲得→内山×粟生統一戦→おそらく内山が勝つ→内山→スーパーチャンピオン昇格→内山×リナレス

粟生が引き立て役になってしまうのが気の毒だけど…。粟生にはそれをくつがえしてほしい。
[井]
2010年10月02日 00:39
なる早を希望w

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