最強王者が語る激動ボクシング人生

 僕自身が…生まれ持ったボクシングの素質をもってして、世界を取れなかったら、自分自身に問題があって取れないんだと思ってましたから。それくらい、生まれ持った才能は、ありました。

 野球が上手だったわけでもないし、サッカーもたいしてうまくなかったですし…ただ、ことボクシングに関しては、小学校5年生のときからなんで、自分自身でもそうですし、周りからもそうです。ものすごい楽しかったですし。自画自賛ではないですが、ほんとに、ズバ抜けてました。


 世界初挑戦にたどりつくまで、ほぼ我流でやってたんです。それでこのウィラポン第1戦で、ほんとに、自分自身が、どうしていいのかわからなかったです。この先どういうふうに自分を改善したらさらに強くなれるのかっていうのを、完全に…自分ではどうしようもなくなってしまったんです。


 このとき(ウィラポン4戦目の後)はさすがに…試合後、ボクシングから離れようかな、ちょっと休もうかなと思ったんですよ。ただまあ1カ月後、1カ月後にどうするか、そのときの決断がもう…自分でも不思議なんですけど、勝手に足がジムに向かってたんです。

 やめるっていう決断は…やめられなかったっていうのは変ですけど、やっぱり、何度も言うようですが、獲れないのはおかしいやろ、と。

 会長が、ジムで練習してるときに「もう、やめてくれよ」って(笑)。ジムでもやったら、応援するからさァって。僕自身は、そのとき冗談だと思ってたんです。いま客観的に考えると、けっこう本気で言ってたんやなと思って。あれ本気やったんだって。



 5月29日、BS朝日のインタビュードキュメント 勝負の瞬間(とき)――「西岡利晃×二宮清純」で西岡利晃が語っていた、印象深いコメントの抜粋。

 BSらしい静かで淡々としたこういう作り、けっこう好きだ。

[井]

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