テーマ:Web連載

みんな生きてる 【酔いどれ前のひとりごと vol.216】

vol.216 みんな生きてる    片づけをしていたら『東京12チャンネル 運動部の情熱』という本が出てきた。  一気に読んだ記憶はあるが中身は忘れていた。手をとめて、《モハメド・アリvsジョー・フレージャー》の舞台裏のページを繰る。  1971年3月9日の世紀の一戦はライブ放送で、それをおれは見ていたと思って…
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喜びのリング 【酔いどれ前のひとりごと vol.215】

vol.215 喜びのリング    井岡一翔が10回TKOで4階級制覇を達成した。我慢の末の、爽快な勝利だった――  と書いて、実はあとが続かない。  無敵ロマゴンに八重樫東は堂々と、あるいは破れかぶれで向かっていったのに、井岡は巧妙に逃げた…という印象が消えないからだ。  過ぎたことをお前はいつまでぐちゅ…
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ジョー小泉氏の名言 【酔いどれ前のひとりごと vol.214】

vol.214 ジョー小泉氏の名言  WOWOWエキサイトマッチだったか、それ以前のテレビ東京での海外ファイト放送だったか、どんな場面で出たのか覚えていないが、今もたまに蘇ってくるジョー小泉氏のひとことがある。前にもどっかで書いたことかもしれないが。 「日本人はスターを大事にしない」  人気者を妬んで、その地位…
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伊藤雅雪V2ならず… 【酔いどれ前のひとりごと vol.213】

vol.213 伊藤雅雪V2ならず…  5月26日、豪快な勝ちを待ってたが、残念。  負けてしまったからそう見えるのか、試合前から表情が気弱に見えて、ふてぶてしさっちゅうか、なにものにも動じない強い感じっちゅうか、そういうものを僕は僕なりに見たかった。  輝きを残して、日は沈んでゆくのか、山の端に曙光が見えるの…
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グラスゴーの惨劇 【酔いどれ前のひとりごと vol.212】

vol.212 グラスゴーの惨劇  凄いねえ。  昨日から試合を幾度も見返している。  試合は短かったのに余韻は長い。  わかりやすくて当たり前で簡単で、だけど味わい深くて凄みがある文章みたいだ。  行かなきゃやられる、だから出たプエルトリカンを冷徹に見ながら、怪物は、開始2分の左ボディで、まもなく…
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ホープの愉しみ 【酔いどれ前のひとりごと vol.211】

vol.211 ホープの愉しみ  何年かに一人とか二人とか登場する。時には三羽烏なんて呼ばれることもある。  鮮やかな勝ちっぷりで連戦連勝、モノが違うぜ、ってな感じが漂ってきて、「へえー」とか「ほぉー」とか、ついには「わおー」とか、ひとり、こころで声をあげる。もともとミーハー体質なもんで、マスコミ報道にはかぶれやすい…
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奇跡の瞬間 【酔いどれ前のひとりごと vol.210】

vol.210 奇跡の瞬間  井上尚弥の試合が近づいてきた。日本時間5月19日、ラスベガス…じゃなくて英国グラスゴー。  怪物の存在が、再び三たびオレの日常に姿を見せてきた。  昼なお天空にその輝きが見えるという、1千年に1度あるかどうかの、はるかかなたの、星の大爆発、とびきりの超新星、それが井上尚弥、Oh,Y…
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わずらう 【酔いどれ前のひとりごと vol.209】

vol.209 わずらう  2017年6月、いきなり糖尿病を告知された。  血糖値500、ヘモグロビンA1C13.4という高い数値だった。即入院、即インスリン注射と、医者たちは口をそろえたが、食事と投薬で、半年後、血液は正常値になった。その間、低血糖症に襲われて、2度死にかけた。  糖尿病の数値はおさまったもの…
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バッファロー 【酔いどれ前のひとりごと vol.208】

vol.208 バッファロー  待ちに待った伊藤雅雪の初防衛戦を見ていて、思い浮かんだのは、なぜだろう、映像でしか見たことがないけれど、襲いかかってきたライオンをけちらす水牛の姿だった。  無敗の挑戦者は、お世辞にも百獣の王にかさねることはできなかったが、草食動物を狙う肉食動物に、無理にも見たとき、群れの結束はあるも…
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強打者の宿命 【酔いどれ前のひとりごと vol.207】

vol.207 強打者の宿命  遠い昔、海老原博幸が世界戦で敗れた時、テレビの実況は、海老原は拳を痛めましたと叫んでいた。拳を痛めなかったら勝っていたのか、痛めたから勝てなかったのか。実際その通りだったのかもしれないが、拳のことを大きく伝えたことに、釈然としない、もやもやしたものを子供心に覚えた。  井上尚弥の関連本…
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次戦はロドリゲス 【酔いどれ前のひとりごと vol.206】

vol.206 次戦はロドリゲス 「最初から狙ってましたよね」 「そうだね」 「始めからあの近い距離で行くというのは自信もあったんですね」  仕事仲間で、学生時代はアマのリングに上がっていたK君が感情抑えぎみに言う。 「そうだね。いつなんだろうね。井上尚弥がパヤノ相手に行けるとわかったのは」 …
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村田諒太はどこへ向かう 【酔いどれ前のひとりごと vol.205】

vol.205 村田諒太はどこへ向かう  今回ラスベガスでメインを張った村田諒太は、記録に残る屈指の日本人ボクサーだ。  オリンピックチャンピオンからプロボクシングミドル級王者へ、その言動も正攻法で、だから僕らは夢を見た。  1980年代、時の王者マービン・ハグラーに挑戦の噂があった日本人ボクサーが何人かいたが…
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前に出られぬゴロフキン 【酔いどれ前のひとりごと vol.203】

vol.203 前に出られぬゴロフキン  常勝の王者が敗れるとき、何があったんだろうって思うことがある。  試合そのものではなくて、前回の勝利から今回の敗北までの、その間のリング外で何があったんだろうって。  こんな時代だから情報はわんさかある。その中の有力なものをつないでゆけば見当はつくかもしれない。敗因もお…
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伊藤雅雪 【酔いどれ前のひとりごと vol.202】

vol.202 伊藤雅雪  こういう至近距離での打ち合いに終始した戦いを見るたびに、何が明暗を分けたのか、結局いつもわからない。  地味ではあるけれど、リードブローの質量のわずかな差が実は勝敗を分けていたんじゃないか。相手のリードブローが20発中2発ヒットするところを、25発出て3発ヒットしていたら、それが積み重なっ…
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最後がいちばん良かった 【酔いどれ前のひとりごと vol.201】

vol.201 最後がいちばん良かった  あれから2年近くが経っている。今さら何をと思う。けど、しゃあない。このままじゃ、どっか落ち着かないから。  2016年9月16日の大阪府立体育会館、WBCスーパーバンタム級タイトルマッチ。メキシカン王者ウーゴ・ルイスに3冠を賭けて臨んだ長谷川穂積。  その9R、王者の左…
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HANDS OF STONE 【酔いどれ前のひとりごと vol.200】

vol.200 HANDS OF STONE  子供は観てはいけない映画です。  男女がべたべた抱き合ったり、性的暴言があったりするからです。  試合の内幕や駆け引きもあります。理解するにはちょっと難しいかもしれません。  でもね。  自分でわかってる自分の嫌なところを、ロベルト・デュランも僕らと同…
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チャック ~"ロッキー"になった男~ 【酔いどれ前のひとりごと vol.199】

vol.199 チャック ~"ロッキー"になった男~  スピードもパワーもテクニックも何もない、反則打ばかりの、どうしようもない挑戦者だった。  チャック・ウェプナー。白人だというだけで、べつにホワイトホープではなく、トウが立っていたのか、もともと盛りなどなかったのか、モハメド・アリもずいぶんラクな相手を選んだものだ…
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二度驚く 【酔いどれ前のひとりごと vol.198】

vol.198 二度驚く  1R終了ゴングと同時にマイク・ウィーバーの左ショートがトニー・アンソニーの顔面に入る。すかさずアンソニーも右をヒット。これが効いた。  よろめきながらもウィーバーはラウンド終了を知り、背を向けてコーナーに帰ろうとする。このときウィーバーはコーナーを間違え、ニュートラルコーナーへ歩を進めてい…
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井上尚弥3冠 【酔いどれ前のひとりごと vol.197】

vol.197 井上尚弥3冠  強いねえ。凄いねえ。  あれこれ理屈を並べようとしてたのに、そんなケチな間を与えてくれない、井上尚弥。今回もまた圧巻の勝利だった。  将棋の藤井聡太七段や海を渡った大谷翔平らの活躍に触れるたびに、ボクサー井上尚弥の物凄さに驚くたびに、言葉が出ず、かろうじて思うだけだ。  僕…
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村田諒太と比嘉大吾 【酔いどれ前のひとりごと vol.196】

vol.196 村田諒太と比嘉大吾  村田諒太、その腕その拳はハガネのようで魅力だ。  マインドは申し分ないし、加えて連打があれば、連打、連打連打、これが備われば近未来のゲンナディ・ゴロフキン戦が面白くなる。  しっかし、まあ、比嘉大吾の王座剥奪、何をどう言えばいいのか。  マトモだったら《アレクシス・ア…
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80年代中量級 【酔いどれ前のひとりごと vol.195】

vol.195 80年代中量級  村田諒太が表紙のNumber 944号に、80年代ミドル級の記事があった。4人の名だたる選手がぶつかり合って活躍していた。  僕にとって、がっぷり四つの、堂々の感じの対戦は、レナードvsデュラン初戦、レナードvsハーンズ初戦、ハグラーvsハーンズだった。  試合が実現するまでに…
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山中慎介、なぜ負けた 【酔いどれ前のひとりごと vol.194】

vol.194 山中慎介、なぜ負けた  鮮やかなKOで山中慎介が勝つことを願っていた。無法者を成敗し、途切れた夢の修復が見られることを待っていた。  山中、なぜ負けた。  勝ってほしい選手が負けると、痛烈に負けるとなおのこと、なぜ負けたのか、思いめぐらせて、僕は堂々巡りの一人旅、プチ徘徊になる。  イラリ…
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天災 井上尚弥 【酔いどれ前のひとりごと vol.193】

vol.193 天災 井上尚弥  WBCライトフライ級王者の拳四朗は、パナマ人挑戦者を4回TKOでくだして2度目の防衛をした。ロープに詰めての連打のさなか、きちんと放ったボディブローに好印象。  WBOスーパーフライ級タイトルマッチは井上尚弥が、フランスのヨアン・ボワイヨを3回TKOで葬り7度目の王座防衛を果たした。…
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『リングは僕の戦場だ』その2 【酔いどれ前のひとりごと vol.192】

vol.192 『リングは僕の戦場だ』その2  世界奪取のファン・グスマン戦についても面白い記述があった。 「グスマンの左アゴをねらえ」  試合当日の朝、体調診断をしたコミッションドクターからのアドバイス。  KO負けのないグスマンの左アゴの関節はズレていて、アゴ関節症といって、そこがウィークポイントで、…
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『リングは僕の戦場だ』その1 【酔いどれ前のひとりごと vol.191】

vol.191 『リングは僕の戦場だ』その1  具志堅用高自伝を図書館で見つけた。昭和54年11月講談社刊、V10を果たした頃の出版。古い本だ。  注目したのは昭和51年(1976年)1月23日に川崎市体育館で行われた、プロ7戦目、セサール・ゴメス・キー戦の記述だった。  体力不足で悩んでいた具志堅にとって、新…
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もう一度だけ高橋直人 【酔いどれ前のひとりごと vol.190】

vol.190 もう一度だけ高橋直人  前に田辺清さんのことを書いたことがある。僕とは同時代ではなかったし、お会いする機会もなかったので机の上の考えで少し書いた。  だけどなあ、やらせたかったなあ、やってほしかったなあ。高橋直人の世界タイトルマッチ。  今里光男第2戦目のすぐあと、まだ早いと多くが言うだろうが、…
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完璧 【酔いどれ前のひとりごと vol.189】

vol.189 完璧  こんなにもアッパーカットを多用する日本人選手を初めて見て、気持ちがよかった。  比嘉大吾は平仲明信以来の沖縄出身世界チャンプと知って、今回の試合を見て、エドウィン・ロサリオがリビングストン・ブランブルを2RにKOした試合を懐かしく思い出した。次回は15連続KOがかかる。これまた愉しみだ。 …
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こんどはリングサイドで 【酔いどれ前のひとりごと vol.188】

vol.188 こんどはリングサイドで  死んだらそれきりではなく、次があって、自分が好きな人や自分を好きな人しかいない、嫌な奴はいない、そういう世界が待っていると、おれを可愛がってくれたばあちゃんが幾度か背後霊になって現れてくれたおかげで、わかってきた。  そこにはいい女がわんさかいて、みんなおれに首ったけみたいだ…
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僕は高橋直人が好きだった 【酔いどれ前のひとりごと vol.187】

vol.187 僕は高橋直人が好きだった  高橋直人といえばマーク堀越戦と、識者も往年のファンも言うだろう。老舗のボクシング専門誌もいつぞや日本歴代1位の名勝負に選んだほどだ。スリリングでドラマチックで、わかりやすい試合だった。  だけど、だけど、だけどだ。そりゃ、めったにお目にかかれない優れた試合であるし、だからラ…
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パックマン連想 【酔いどれ前のひとりごと vol.186】

vol.186 パックマン連想  1991年に湾岸戦争というものがあって、その空爆の様子が、地上の標的に焦点が合った瞬間、ピンポイントで爆撃する、その映像がずっと頭に残っている。  で、不謹慎だが、そのピンポイント爆撃とマニー・パッキャオのボクシングが、だぶる。  動く相手に対して、自分の位置どりを探して、ピタ…
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